映画

午前10時の映画祭

休日。この日は「午前10時の映画祭」に参加する為、休日の我が家としては驚異的な早出をして 映画館に向う。席は前日オットがとっておいてくれた。ありがとう、オット。 今回観た映画は「フォロー・ミー」(監督:キャロル・リード 出演:ミア・ファロー、トポ…

半生執事

スクリーン上映「ミュージカル黒執事 -千の魂と堕ちた死神-」見た〜。 半生執事一人でひっそりと見てまいりました。 二度目の舞台化だそうだけど私は初めて(しかも観るのは舞台を映画化したもの)。 舞台自体あまり観ないし、二次元を三次元で表現する場合、…

映画雑感(すみませんネタバレしてます)

「ソルト」(監督:フィリップ・ノイス) 冷戦時代に極秘任務の命を受けてアメリカに潜入したソ連の諜報員が、長期の潜伏期間の後、ある事件をきっかけに破壊活動を実行する…というチャールズ・ブロンソン主演1977年製作の映画「テレフォン」を思わす展開だが、…

わたしの古い邦画めぐり

先日、黒澤明の「野良犬」(1949年公開)を観たとき「これは私が見た邦画の中で、 一番古い作品かもしれない」とふと思った。 和暦で言うと昭和24年だが、そもそも昭和20年代の映画自体あまり見ていない。 それで、私が今まで見たかなり古い邦画で、「野良犬」…

「ハート・ロッカー」…ビグローの描く刺激中毒の男たち(ネタバレ)

ハート・ロッカーを観た。 監督のキャスリン・ビグローは、嘗て「ニア・ダーク/月夜の出来事」で、我が愛しのランス・ヘンリクセンを一際魅力的に撮ってくれた人だけに期待度120%で劇場に赴いた。 果たして「ハート・ロッカー」は、ならず者の爆弾処理班の…

「時をかける少女2010」は映画論映画(ネタバレ)

「時をかける少女」(監督:谷口正晃 主演:仲里依紗)を観た。 本作は、原田知世の初主演映画「時をかける少女」から27年後に製作された続編。 (筒井康隆の原作にインスパイアされた続編ではなく、あくまでも原田版の続編であることは、 ・松任谷由美の主…

「ゾンビ」ディレクターズ・カット完全版

シアターN渋谷でHDリマスター ジョージ・A・ロメロ ディレクターズ・カット版上映中のさなか、 ふらりと訪れた某所のレンタルビデオ屋のVHSワゴンセールのなかに本作を発見! 販売価格50円也。なんという叩き売り…。即、ワゴンから救出!! この「ゾンビ ディレ…

「ジュリー&ジュリア」

「ジュリー&ジュリア」鑑賞。久々のノーラ・エフロン監督作品。期待度大で臨みました。 〈あらすじ〉ニューヨークで暮らす派遣OLジュリー(エイミー・アダムス)は、料理人の ジュリア・チャイルド(メリル・ストリープ)が、50年前に試みたように、フラン…

ラ・ジュテ

この日は夕方から映画を観に出かける。向った先はコチラ↓ 高田馬場の「早稲田松竹」。来るのは結構久しぶり。 街の名画座として老若男女に愛されている劇場。我々も大変お世話になっております。 そしてこの日観た映画はコチラ↓ 「ラ・ジュテ」(フランス1962…

THEE MOVIE -LAST HEAVEN 031011- を観て泣いた。

シネセゾン渋谷でミッシェル・ガン・エレファント(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT) の映画「THEE MOVIE -LAST HEAVEN 031011-」を観た。 本作は2003年10月11日に幕張で行われたミッシェル・ガン・エレファントのラスト・ライブ の映像を中心に、過去のインタ…

「イングロリアス・バスターズ」(ネタバレ)…タランティーノの鮮血の美学

「イングロリアス・バスターズ」 監督:クエンティン・タランティーノ出演:ブラッド・ピット クリフトル・ヴァルツ メラニー・ロランを観た。 傑作です。しかしながら、万人お勧めできる作品ではない。 だってゲテモノ映画だから。 頭の皮を剥いだり、傷口…

「ザ・フライ2/二世誕生」…ダラボン以下頑張っている続編(再録)

カナダの鬼才デビッド・クローネンバーグがハリウッド・メジャーに殴り込みをかけた前作 「ザ・フライ」は公開当時劇場で観ており、その素晴らしさに瞠目したが、この続編は昨年 VHSで観たのが初見。 のちに「ミスト」を監督するフランク・ダラボンが執筆し…

「ファイナル・デッドサーキット 3D」…神経症の不安

さいたま新都心のシネコンで「ファイナル・デッドサーキット 3D」を観ました。 監督はデヴィッド・R・エリス。 この監督の「セルラー」と「デッドコースター」が大好きゆえ、今回も期待 しましたが、本作は3Dの視覚効果を徹底して追及したアトラクション・ …

「ファイヤーフォックス」

映画俳優クリント・イーストウッドは監督としても高い評価を得ているが、1982年の監督作 「ファイヤーフォックス」は、顧みられることが少ない作品という印象を持つ。 肉体派のイーストウッドが、映画のクライマックス中、ずっと狭いコクピットに押し込まれ…

アイガー・サンクションの音楽

クリント・イーストウッドは、70年代に「ダーティハリー」「アウトロー」「ガントレット」 と傑作・秀作を多数ものにしているが、これらの作品に比べると1975年に発表された 「アイガー・サンクション」はどうも印象が薄い。 松田優作といえば東映若しくは角…

「狼の死刑宣告」…狼映画への挽歌

過日、シアターN渋谷でジェームズ・ワン監督、ケビン・ベーコン主演の「狼の死刑宣告」を観た。 「狼よさらば」「狼の挽歌」「狼は天使の匂い」「L.A.大捜査選 狼たちの街」「SPL 狼よ静かに死ね」 と邦題に『狼』を標榜した映画に傑作は少なくない。 本…

本日の逸品

先日、見たビデオ。↓地獄の謝肉祭 [DVD]出版社/メーカー: エスピーオー発売日: 2004/06/04メディア: DVD クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見るわはは。前回はお断りしたが、その後オットに押し切られて、結局見てしまった。 いや〜、なんかね〜。…

「憎みきれないろくでなし」は「ラブ・ステップ」を踏んだ(ネタバレ)

本日は、東京国立近代美術館フィルムセンターにおける特集「逝ける映画人を偲んで」の一篇、 村川透監督作品「哀愁のサーキット(1972年日活製作)」を鑑賞した。 主演は峰岸隆之介(のちの峰岸徹)。 石川セリが出てるのと、音楽をピコこと樋口康雄が手掛け…

サントラDJ

遅ればせながら、過日「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観ました。 朝焼けの光の中に建つ第3新東京市のシーンに 東宝映画「太陽を盗んだ男(監督:長谷川和彦 主演:沢田研二)」の「山下警部のテーマ」 が使用されており、 なんというか、清々しい気分にな…

「恐怖のメロディ」イーストウッド映画のウラオモテ

先日、フィルム・センターでクリント・イーストウッド監督・主演の「恐怖のメロディ」を観た。 テレビで何度も観ているのだが、スクリーンでの鑑賞は初。 初監督のイーストウッドの気勢に満ちたさまを象徴するような長い長い空撮のシーン。 これは、やはり大…

ソンドラ・ロックの「インパルス」

本日よりフィルムセンターでクリント・イーストウッド回顧上映会開催中! しかしながら、ソンドラ・ロック共演作が一本も上映されないとは如何なることか。 (権利の関係とか色々あるのでせうか?) ソンドラ・ロックが公私共にパートナーであった時期のイー…

「ハゲタカ」(ネタバレ)

ナゼか、有楽町界隈では上映がない大友啓史監督作品「ハゲタカ」。 近所のシネコンでは上映していたので、観賞す。 最近珍しい「大人の男」が活躍する映画。 主役の鷲津を演じる大森南朋さんはHUGO BOSSのスーツの着こなしも鮮やかに TVシリーズ同様、企業…

ウルトラミラクルラブストーリー(若干ネタバレアリ)

この日オットは休みを取っていた。夕方から「ウルトラミラクルラブストーリー」 (出演:松山ケンイチ、麻生久美子、ARATA 監督:横浜聡子)を観に新宿へ行く。 一昨日買った前売券を握り締め劇場に着くと「月曜日はメンズデーの為、男性は千円でご覧頂けます」 …

ターミネーター4雑感(ちょっとネタバレ)

過日、有楽町マリオンで「ターミネーター4(監督:マックG)」を観ました。 今回は、前3作までの追うものと追われるものとのサスペンス・アクションとは趣きが異なり、 意思を持つ軍事用コンピューター・スカイネットと人類の核戦争後の地球を舞台に、 残さ…

ルパン三世 ルパンVS複製人間

本作を初めて観たのは劇場公開された1978年の暮れ。 幼少時、父に連れられて池袋劇場という映画館での鑑賞だった。 劇場前は相当の混雑で入場自体が危ぶまれ、気弱だった私は、 隣接劇場の「ピンクパンサー4」でもいっか、と、優柔不断に靡きかけたが、 父…

ターミネーター4の周辺の事柄

マックG監督クリスチャン・ベール主演「ターミネーター4」を有楽町マリオン丸の内ピカデリー 先行上映で観た。 ロードショウ前の作品なのでネタバレなしで、前3作やその周辺の状況についての思い出を綴る。 本作品はシリーズ4作目、ジェームズ・キャメロン監…

念願叶う

ところで、この日の私の用事とはこちら↓ 池袋「新文芸座」で催されている小津安二郎特集。 小津安二郎と言えば世界に名だたる映画監督だが、なぜか数年に一度ブームがやってくる。 約20年前にもブームが巻き起こり、私もその時ごたぶんに洩れず小津作品に…

韓国映画「301 302」ハリウッドでリメイク決定

ということらしい。↓ http://woman.excite.co.jp/cinema/news/20090509/Variety_20090509004.html 非常に驚いたとともに感慨深いものがあった。 実は本作は、私が生まれて初めて劇場で観た長編韓国映画なのだ。 「シュリ」が日本で公開される以前の話である…

「グラン・トリノ」…イーストウッド映画の美しく青い空(ネタバレしてます)

「グラン・トリノ」を丸の内ピカデリーで観ました。 かつてフォード社の技師だった主人公(クリント・イーストウッド)は デカくて燃費の悪いアメ車好き 銃は必須(朝鮮戦争の生き残り) ヘビースモーカー この解り易い程、古き良きアメリカ的な主人公の現在…

イーストウッドの「グラン・トリノ」に鑑み

4月18日付「タモリ倶楽部」において「見た目では音のわからない楽器」第1位に輝いた “オーシャン・ハープ”の音色、錆びた鉄柵をこじ開けた時に発するような金属音…これは、 聴き覚えがある、しかし、それがどこでだったか…。 思い出せない…。眠れぬ夜が…