映画

キアヌのように

先日、オットがキアヌ・リーブス主演映画について書いていたので、私もこんな話題を。 実写版「カウボーイビバップ」にキアヌ・リーヴスの主演が決定! - シネマトゥデイ マジで?キアヌがスパイクか〜。 美貌やマニア度の点では申し分ないんだけど、スパイ…

「フェイクシティ/ある男のルール」…穢れなきキアヌ(ちょっとネタバレあり)

「フェイク シティ ある男のルール」日比谷みゆき座で鑑賞。 主演はキアヌ・リーブス(44歳)。 共演はクリス・エヴァンス(27歳)。 この二人が刑事を演じるコンビ捜査もの。 特筆すべきは、二人が並んで写ってる時の違和感のなさ。 ひとまわり以上も歳が離…

「処刑遊戯」…優作スタイルの始まり

過日、シネマヴェーラ渋谷で「処刑遊戯(1979年製作)」を観る。 ジャン=ピエール・メルヴィル監督、アラン・ドロン主演の「サムライ」を日本の風土で リプロダクトしたような作品。言うまでもなく傑作です。 殺し屋鳴海昌平(松田優作)が犯罪組織に拉致さ…

「007 慰めの報酬」ボンド映画の終焉

昨日は、夕方から「007 慰めの報酬」(監督:マーク・フォースター)を観に有楽町に出掛ける。 ジェームズ・ボンド=ダニエル・クレイグは全作よりサマになっていた。 しかし、作品的には、これはよくない。 事前情報で、主演のダニエル・クレイグは、アクシ…

「天使の眼、野獣の街」は大傑作だと思います(ネタバレ)

シネマライズ渋谷でヤウ・ナイホイ監督の「天使の眼、野獣の街」を観る。 製作はジョニー・トー、彼が製作に携わった「ロンゲスト・ナイト(主演:トニー・レオン)」 を観た時に感じた充実感を本作にも感じる。大傑作です。 刑事情報課の監視班に配属された…

「俺達に墓はない」の志賀勝は30代だった!!

昔の30代ってスゴイ貫禄だよね。 そんな訳で、シネマヴェーラ渋谷で「東映セントラルフィルムの栄光 〜プロデューサー黒澤満の軌跡」 のなかの澤田幸弘監督作品「俺達に墓はない(1979年製作)」 を観ました。 もう何度も観ているわけですが、しつこくまた観ま…

ボンド映画主題歌の魅力

「007慰めの報酬」を観に有楽町へ。 が、しかし上映30分前に劇場に到着するも、既にほぼ満席状態…。 残念ながら本日は鑑賞を断念。 ならば、ソニービルで開催中の007フェアに赴き気持ちをおさめたい。 しかしながら、ここでも御目当てのアストンマー…

「野獣死すべし」…伊達邦彦のやり場のない怒り

池袋の新文芸座で仲代達矢主演の「野獣死すべし(1959年 須川栄三監督)」を観ました。 物静かな秀才と評判の大学院生伊達邦彦(仲代)は、 そんな評判をよそにボクシング・ジムに通い肉体改造に精を出す。 彼はまた大学において射撃部に所属し、銃撃のテク…

「エグザイル/絆」(シーゲル、ペキンパーそしてジョニー・トー)

過日、新宿シネマスクエアとうきゅうでジョニー・トー監督作品「エグザイル/絆」を観る。 これは面白かった!やはりジョニー・トーの映画はガン・アクションだ! 組織の首領の狙撃に失敗して逃亡中の男。(ニック・チョン) その男を始末しにやって来た男。…

そういえば「レッドクリフ」と「ワールド・オブ・ライズ」も観ました。

「レッドクリフ」は金城武演じる諸葛孔明がそれほど類稀な策士なのか、 本作だけではわからないような描き方。 琴弾いてるシーンより、戦のフォーメーションを論理的に語るシーンのひとつも いれないと。(箱庭に亀置いて笑ってるだけじゃなあ) アクション…

追悼:パトリック・マッグハーン…闇の標的!

享年80歳だそうで。 でマッグハーンといえは、一般的には「刑事コロンボ」の犯人役 SFファンには、「プリズナーNo.6」主演・監督(あとは「スキャナーズ」) あたりの作品が話題となるところですが、 私が、氏で連想するのは「闇の標的」(原題:THE HARD …

アンダーカヴァー

過日、「アンダーカヴァー(監督:ジェームズ・グレイ)」を新宿ミラノで観る。 物語は80年代の設定だが、作品の雰囲気はマイケル・リッチー監督作品「ブラック・エース(1972年 製作)」やリチャード・フライシャー監督作品「センチュリアン(これも1972年製…

映画における治安を考える

大阪でタクシー運転手の方が相次いで襲われる事件が続いている。 本当に酷い事件だ。亡くなった方のご冥福と怪我をされた方の回復を心よりお祈り致します。 タクシー強盗自体は珍しいものではないのかもしれない。 けれど、暗い世相とか言われているこの時期…

悪夢探偵2

塚本晋也監督の作品はデビュー作「鉄男」からほぼリアルタイムで追いかけていたのですが、 ある時期から観るのをやめてしまいました。 《タツヤ(BJC)が出てるんで「バレット・バレエ(2000)」までは観ていた。》 塚本氏の作品って、テーマ対する決着のつけ…

雑感

「ダイアリー・オブ・ザ・デッド(監督:ジョージ・A・ロメロ)を銀座シネパトスで観た。 初日の19時の回、客の入りは8割程度。女性も少なからずいた。 「ゾンビ(DAWN OF THE DEAD)」や「死霊のえじき」でさえイマイチと感じてしまう若い人は 本作をどう受…

追悼:マイケル・クライトン

作家で映画監督で身長2メートルのマイケル・クライトンが逝った。 この人撮ったTVムービーで「暗殺/サンディエゴの熱い日」って作品があるのだけれど、 これがたいそう面白かった記憶がある。 大統領暗殺をめぐるサスペンス映画なんだけど、 クライマックス…

目を疑った

さっき、テレビを見ていたら「アイズ」という映画の予告が流れてたんだけど、 あれ、オキサイド・パン、ダニー・パン兄弟監督作品「the EYE」のリメイクですよね? 確か、5、6年前の公開直後に既にトム・クルーズがリメイク権を獲得したと話題になってたっ…

小美人

上記の珍事の後、日本映画専門チャンネル「ゴジラ映画特集」のラインナップを調べていた。 http://www.nihon-eiga.com/0811/0811_2.html そこで「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」(監督:手塚昌明 出演:金子昇)の 「小美人」が長澤まさみと大塚ちひろ…

トウキョウソナタ

過日、黒沢清監督作品「トウキョウソナタ」を観た。 黒沢清監督…一時期大好きな監督だった。 1997年に撮った「CURE/キュア(主演:役所広司)」が本当に素晴らしい作品でね 謎の連続猟奇殺人事件を追う刑事の話なんだけど、 犯人は捕まっても事件は解決し…

追悼:峰岸徹様

!今度は峰岸さんですか!何か一番積極的に映画観てた頃(70年代後半から80年代)の役者さんが 次々亡くなるなー。 色々出演なさっていますが、忘れられないのは村川透監督作品「獣たちの熱い眠り」(81年東映)。 映画自体がね、村川監督の作品として「最も…

追悼:緒形拳様

先日、ポール・ニューマンの訃報を聞いたと思ったら今度は我が国の名優が逝った…。 追悼:緒形拳様 TVでは代表作として今村昌平監督作品「復讐するは我にあり」「楢山節考」や野村芳太郎監督作品 「鬼畜」等を紹介していた。 これらの作品も悪くはない。 …

「男たちの挽歌」

本日、BSで放送されるそうですね。 本作が公開されてからもう20年が経とうとしている。 新宿歌舞伎町の映画館におけるロードショウでの初見を昨日のことのように思い出す…。 (今、考えれば本当にいいロケーションで観たな) [DVD]" title="男たちの挽歌 […

追悼:ポール・ニューマン

ポール・ニューマンが亡くなった。合掌。享年83歳だそうで…。 R30世代の私にとって、映画を意識して観るようになった頃の大スターと いえば、ショーン・コネリー、スティーブ・マックイーン、 そしてポール・ニューマンであった。 1960年代から70年代のスタ…

ブレイク・エドワーズの「テン」“10”のサントラ

今は亡き、そして、レア・グルーヴ周辺でもピアニストとして評価の高いダドリー・ムーア主演の このロマンティック(エロティック)・コメディのサントラ・レコードを購入した。 音楽はエドワーズとは何度もコンビを組んでいるヘンリー・マンシーニ。 まずこ…

会社物語 MEMORIES OF YOU(ネタバレあり)

宣言どおり?「会社物語 MEMORIES OF YOU」を見たので(誰も期待してないのに・笑)その感想を。 ちなみにビデオの録画状態は思ったより良くて安堵した(笑)。 本作を久し振りに見て感じたのは、私が観た市川作品の中でやはりこの映画が一番好きだということ。 …

追悼。市川準監督

映画監督の市川準氏がお亡くなりなった。まだ59歳だったそうだ。 一時期大好きだった映画監督なので、とても残念に思う。 なので追悼の意を込めて、私の「市川準」作品遍歴を勝手にダダ書きさせて頂きます。 私が市川準監督の作品を初めて見たのは「BU・SU…

ボウイとルー・リードの思い出

昨日の日記でも触れたトニー・スコット監督の映画「ハンガー」だけれど、 確か20数年前に三鷹オスカーで観たはず。 その時の併映は「ジギースターダスト」のライブ・ドキュメンタリーだった。 (つまりデビッド・ボウイ特集だったわけ) 「ジギー…」を観るの…

「ハンガー」について

16日午前2時半から、テレビ東京で放送されるようですね。 トニー・スコットの監督デビュー作にして、吸血鬼映画の佳作。 光と影のメリハリのきいた画面が、このニューウェイブ吸血鬼ものには 非常にふさわしく、また、不老不死の吸血鬼を、実際に人間ばなれ…

デトロイト・メタル・シティ(ネタバレ)

過日、渋谷シネクイントで映画「デトロイト・メタル・シティ(監督:李闘士男)」を観た。 平日の5時からの回なのに満員。やはり企画が良いと客は入りますね。 映画は「東京タワーをレイプ」等のクラウザーさんのカリスマ性を物語るエピソードを割愛している…

「ファンタズム」の思い出

小学生の時、池袋の現在はパチンコ屋になっている映画館で ドン・コスカレリ監督作品で現在はカルト的評価を得ている本作を観た。 [rakuten:book:12757055:image] 当時、配給会社の東宝東和は、この独立系マイナー映画をナゼか積極的に 宣伝してくれていて、…