わたしの古い邦画めぐり
先日、黒澤明の「野良犬」(1949年公開)を観たとき「これは私が見た邦画の中で、
一番古い作品かもしれない」とふと思った。
和暦で言うと昭和24年だが、そもそも昭和20年代の映画自体あまり見ていない。
それで、私が今まで見たかなり古い邦画で、「野良犬」より古いかもしれないと思う作品を
記憶の許す限り思い出して書き出してみようかと思う。
(ちなみにここで言う「見た」というのは、ビデオやテレビ放映のもので劇場では観ておりません)
そうそう数もないのですぐ終わりますが、以下、個人的備忘録となるので興味ない方はスルーを。
1.基準として一応↓コレから始める。
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2.これ↑に対抗する古い邦画として、すぐ思い浮かんだのがコチラ↓
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3.お次は「原節子つながり」でコチラ↓
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焼け出されて、やたらとだだっ広い東京に驚愕。
いわゆる「ラブロマンスもの」だと思うんだけど、泣きどころや笑いどころをしっかり盛り込み
娯楽作品としてきっちり作られた映画だと思う。
主題歌がやけに耳に残る曲で今でも歌える。「ある日、町で会った〜、かわいい、むすめさ〜ん〜♪」
原節子のお隣は佐野周二で関口宏のお父さん。
これもかなり古いはずと思ったものの「野良犬」と同年公開。
4.もう一つ「原節子つながり」でコチラ↓
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一応調べたが、これはもっと新しい作品だと思っていたので、逆に意外だった。
小津作品も幾つか見ているものの「東京物語」より本作の方が古いと知り、ちょっとビックリ。
上記の三作品は、意図しようがしまいが、当時の時代性が色濃く現れている映画だと思う。
でもこの「晩春」にはあまりそれを感じない。普遍的な人の心情を描いたものだからなのかもしれない。
そして、これも「野良犬」と同年公開だった。
しかし、この頃の原節子さんの仕事の充実ぶりときたら物凄いものがあるな。
5.でこの後、古い映画としてぼんやり思い出したのがコチラ↓
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物語も、生真面目さゆえに旧態然の道徳観や価値観にしばられ身動きが取れない男女の恋を
描いていて、どうにも鬱屈した感じにさせられる。
「青い山脈」のようなヌケが全くないので、かなり古い映画だと思っていたが、
これは監督の資質の問題なのかもしれない。実際は「野良犬」より二年も後の公開だった。
それどころか「雨月物語」も1953年公開で更に後だと知り驚く。(無知で恥ずかしい)
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他にも調べてみたが、ダラダラ書いても仕方がないのでとりあえずここで終了。
今のところ「私が見た邦画の中で一番古いもの」は、1949年公開作品らしい。
というか、この年のモノがあまりにも固まっててビックリした。
しかも、後世に語り継がれる名作の多いこと。
邦画における1949年ってすごい年だったんだ。ということがよく分かる。
そして、私は戦中以前の邦画をまったく見ていないことがわかった(笑)。
戦中以前の邦画か〜。イマイチピンとこないけど、面白いものがあれば見てみたいような・・・。
(クーラン)