ボンド映画主題歌の魅力

「007慰めの報酬」を観に有楽町へ。
が、しかし上映30分前に劇場に到着するも、既にほぼ満席状態…。
残念ながら本日は鑑賞を断念。
ならば、ソニービルで開催中の007フェアに赴き気持ちをおさめたい。
しかしながら、ここでも御目当てのアストンマーチンの展示は既に終了しており、
忸怩たる思いに駆られる…。
仕方なく帰宅後は、過去の作品のテーマ音楽集を聴くなどして気持ちを落ち着ける。


そこで、(極めて個人的な)007主題歌集ベスト5!


第1位 シャーリー・バッシー「ダイアモンドは永遠に(1971年)」
ボンド映画の特長であるゴージャスでパワフルなイメージは、シャーリー・バッシーの歌唱にも
そのまま当て嵌まると思います。
プロデューサーからの信頼も厚く、三度も主題歌を唄っており、まさにベスト・シンガーといえるのでは
ないかと。
他の二曲(ゴールドフィンガームーンレイカー)も素晴らしい楽曲ですが
イントロから艶っぽさが際立っているこの曲こそベストではないでしょうか。

007/ダイヤモンドは永遠に

007/ダイヤモンドは永遠に


第2位 マット・モンローロシアより愛をこめて(1963年)」
この曲は、タイトル・バックには使用されず本編中ラジオからかかる程度なのですが、
それでも強烈な印象を残します。
それは、この曲が、初期のボンド映画から濃厚にたちこめていたアダルトな雰囲気を見事に表現して
いたからだと思います。
本編ともども年齢を重ねるとその素晴らしさを実感できる作品。

007/ロシアより愛をこめて オリジナル・サウンドトラック

007/ロシアより愛をこめて オリジナル・サウンドトラック


第3位 ポール・マッカートニー&ウイングス「死ぬのは奴らだ(1973年)」
大英帝国が世界に誇る007とビートルズ(の一員)が手を組んだ本作が悪いわけがありません。
ボンド映画初めてのロックとの融合。
(この楽曲のロック指数の高さはガンズ&ローゼスがカヴァーしていたことからもわかるとおり。)
ボンドがロジャー・ムーアに変わり新たな展開をみせたボンド映画にポールの歌声は相応しかった。

007/死ぬのは奴らだ

007/死ぬのは奴らだ


第4位 シェリル・クロウトゥモロー・ネバー・ダイ(1997年)」
ボンド映画は、何十年にも渡って色んな歌手が色んな解釈で曲を作ってきましたが、
本作は先祖返りというか敬慕の念というか、初期の艶かしさが久々に感じられる楽曲となりました。
(その傾向は次回作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」にも受け継がれる)

トゥモロー・ネバー・ダイ

トゥモロー・ネバー・ダイ


第5位 ダスティ・スプリングフィールド「恋の面影(1967年)」
おっと、ルール違反の海賊版コロムビア映画カジノ・ロワイヤル」からの楽曲。
でも、バート・バカラック作曲の本作の美しさといったらどうだ。
ダスティのヴォーカルもたいそう色っぽいですね。
海賊版ということでいえばミシェル・ルグラン作曲の「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」も
実は結構いい曲でした。)
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やはりボンド映画の楽しみは楽曲にあり、ですね。