松田優作≒藤原竜也 映画「カメレオン」

これは脚本家丸山昇一が「処刑遊戯」の前に書いた未発表の脚本「カメレオン座の男」の
映画化ですね。


もともとは松田優作主演の1978年の映画「最も危険な遊戯」の評判が良かったので
続編的な意味合いで


『優作の肉体を生かした何かアクション物を』ということで『二日で書いた』が
『優作さんにファーストシーンだけ凄くいいと言われ…』結局、採用されなかった脚本
(出典 季刊「映画芸術」1990年第359号より)


ということらしい。
「最も危険な遊戯」は、当時の優作の個性を活かした、とぼけた味わいとハードさが同居する
アクション映画だったが、
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今回、監督が阪本順治ということで、多分オリジナル脚本とはイメージ
の違った作品になると思いますが如何がなりますか…。
何しろ阪本氏といえば、アツいアツい「仁義なき戦い」を、あのように
さめた作品にしてしまった御仁ですから。


なにはともあれ気になります。


ちなみに当初優作で企画が立ち上がったにもかかわらず別の人で映画になった作品は…
海燕ジョーの奇跡」(主演:時任三郎
「犬、走るDOG RACE」(主演:岸谷五朗)…うーむ…。


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ところで、藤原竜也 ですが、私は、その松田優作のデビュー作(主演では
ない)「狼の紋章」の『犬神明』こそ、適役ではないかと思っていたのです。
母性本能をくすぐる年上女性好みの甘いマスク、且つ長身で屈強な肉体…
ナイーヴさとタフさが同居する彼の個性にはピッタリだと思うのですが、
どうでしょう?  (こちらは、松田優作出演版 →)
ちょっと原作の年齢をあげて、特撮に造詣が深く「デスノート」でも一緒に
仕事をした金子修介監督あたりでリメイク…なんて無理ですかね。(○)