夕飯

ということで今日の夕飯

  • 鯵のピザ風チーズ焼き(ほうれん草のサラダ付け合せ)
  • がんもどきと野菜の塩麹炒め(えのきだけ・青梗菜・パプリカ・人参)
  • じゃが芋とブロッコリーのサラダ(ラディッシュ・玉葱・人参)
  • ワカメ・大根・牛蒡の味噌汁


★「リーガル・ハイ」第7回鑑賞。<あらすじ>黛(新垣結衣)の従妹・千春(木南晴夏)が働く徳松醤油店の社長が、3人の子供にほぼ同文の遺書を残し死去した。
内容に納得出来ない次男・紀介(丸山智己)が訴訟を起こし、黛が代理人に。非協力的な古美門(堺雅人)だが、長男・泰平
皆川猿時)の代理人が井手(矢野聖人)と知ると、黛に「勝て」と命令する。


徳松嘉平の三人の子供達の遺書は全て有効であるが、この場合効力を発揮するのは一番新しく書かれた長女の遺書である。
しかし古美門は、嘉平は最近認知症を患っていた為、遺書として有効なのは、正気の頃に書かれた紀介のものだと主張。
嘉平が認知症であったか否かを、裁判の争点にしようとする。
そんな古美門を「死者に鞭打つ行為だ。嘉平を貶めてまで勝つ意味があるのか?」と批判した黛は、「認知症だとなぜ貶める
ことになる?その考え方こそ偏見ではないか」と返され、絶句する。
私も正直、目から鱗だった。確かに認知症は、その人が人生を生き天寿を全うしようとする一つの姿でもある。
それは哀しいことではあるかもしれないが、決して恥ずかしいことではない。それに認知症は、今や誰にでも起こりうる病なのだ。
あとは、ずっと嘉平の世話をしていた千春が「認知症だった」と証言すれば、古美門陣営の勝利となるところであったが、
ここで紀介が企てていた醤油店の身売り計画が露見。徳松醤油店を何よりも愛する千春は、徳松醤油を守る為「認知症ではなかった」
と証言し、紀介は敗訴する。でも、代理人は黛なので、古美門の連勝記録に傷はつかない(笑)。


ところが、ここで大どんでん返しが。嘉平は死ぬ前日に「千春に全財産を譲る」旨の遺書を作成していたのだ。
この事態を、「嘉平の状態を分かっていた千春が、嘉平の心を取り込み、自分に有利な遺言を書かせた。」と古美門は推測するが、
結構当たってるんじゃないかと思う。最新の遺言書。そして、嘉平は認知症ではないと裁判でも認定された。
どう転んでも、これは一番優先されるべき遺言書となる。血族達の膿をすべて出し切った後に、千春は最強の切り札を出すつもり
だったのだと思う。千春の正義を貫くために。
千春の正義とは、徳松醤油を正しい形で存続させること。その意味では、亡くなった嘉平の意志を、血よりも濃く受けつぐ者なのだ。
「私の血は徳松醤油」と千春自身が言ってたしな。
また「黛と千春は実はウマが合わない。勉強はできるが要領の悪い黛は、勉強はできないものの要領よくイイとこを持ってく
千春を妬んでいた」と古美門は決めつけるが、これはもっと当たってるんじゃないかと思う(笑)。
目的を果たすために、地道に老人の介護に励む要領の良さと、胸の一度や二度触らせてやるぐらいのしたたかさを併せ持つ。
確実に、そして出来るだけ近道で、自分の正義を貫いていくのが、千春のやり方なのだ。黛は、そんな千春を、妬んでいる
とまではいかなくとも、多少は面白くないと感じていたのかもしれない。でも、不器用でバカ正直なのが、黛のやり方なのだし、
それはそれで突き詰めるべきだと思う。


大仰な骨肉の争いの描写等、「犬神家の一族」のパロディ演出が、ちょいちょい入ってくるところが良かった。
大和田伸也に続き、里見浩太朗伊吹吾郎版の助さん・格さん共演が実現。黄門主題歌の挿入演出もツボ。
そして、休暇を取ると最後、テコでも古美門の世話をしない服部さんが見られたのが、面白かった。
でも「白ごはんに徳松醤油」って、そんなに美味しいかしらね(笑)。いつのまにか、すっかりハマってた古美門というオチに爆笑。
(クーラン)