無駄な努力

ということで今日の夕飯

  • 真鱈の香味蒸し(プチトマト・豆苗とラディッシュのおひたし付け合せ)
  • くずし豆腐のきのこあんかけ(しめじ・えりんぎ・さやいんげん・人参・長葱)
  • 長芋・オクラ・茗荷のポン酢和え
  • ワカメ・南瓜・キャベツの味噌汁


翌日オットが健康診断なので、ヘルシーメニューを心がける(今更なので、たいした効果もないだろうがな!)。
きのこあんかけにほんの少しサラダオイルを使った以外はノンオイルメニュー。
この日だけはさすがのオットも小食だった(笑)。(クーラン)


★「リーガル・ハイ」第5回鑑賞。<あらすじ>秘書の自殺により収賄疑惑が発覚した大物政治家・富樫(江守徹)が、実刑判決を受けた。
古美門(堺雅人)と黛(新垣結衣)は、控訴審の弁護を依頼される。希望額の報酬を出すと言われた古美門は、制止する黛をよそに、
1週間後の控訴期限をリミットに引き受けるかを検討することに。


このテの話でよく見かける「理髪店」での情報交換シーンが、それっぽくて良い(笑)。鬼検事・辰巳(津田寛治)も、
それっぽい雰囲気を漂わせていて良い(笑)。
富樫が収賄を受けていたのは事実。しかし、その罪を決定づけた証拠は、辰巳が捏造させたものだった。
また、富樫は官僚がコントロールできない稀な政治家でもある。総理になり、既得権益が脅かされることを怖れた「霞が関」が、
マスコミの力で、国民に「悪徳政治家」のイメージを植え付けた可能性もある。
しかし、富樫が身内も信用しない冷徹な男だということもまた事実。
今回も、何が正しいことなのか、単純に判断することが難しい混沌とした内容だった。


「そんなに金儲けがしたいのか」と、黛は富樫を断罪するが、「金と権力」の関係性は、様々な側面を見せる。
「金と権力」は表裏一体。人は金のある所に集まる。だから、金を集める者が力を持つのだ。そうなると、富樫は私利私欲の為だけに
金儲けをしているわけではなく、政治家としての力を維持するために金儲けをしているという見方も出来る。
古美門が語る「己は金を欲するくせに、金を集める者は悪とされる。」という、この国の国民性については、思わず納得して
しまった。また、清廉潔白であることが、必ずしも政治家としての実力に直結するものではないことも理解出来る。
力のない政治家では、例えば外交で他国とまともに渡り合うことも出来ないだろうし、国益を損ねることにもなりかねない。
そしてこの国で、力のある政治家とは、金を集め、群がる者達に稼がせてやる事が出来る者のことをいう。
稼がせてくれない人間に人は集まらない。人が集まらなくては権力が握れない。清廉潔白でありながら、金の匂いがプンプンする
人間なんて、存在しない。そう考えると、クリーンな政治が成立するのは、難しいということになってしまうのだが。


富樫は、長年尽くしてきた政策秘書・江藤を、ついに「候補者」にたてることはなかった。「器ではない」というのが、
その理由だが、それもまた真実だったのだろう。
金と権力の世界に生きる代償として、誰のことも信用しない人間になれるのか。そんな人間になってまでも、国の為に働くことが
出来るのか。政治家なんて、気軽になるものではないとつくづく思わされた。
そんな富樫の政治家としての力量を信じ、富樫を守る為に自殺した金庫番の遺書には、彼の真心が込められていた。
誰も信じられないと嘆くよりも、富樫は彼のような男を育てるべきではなかったのか。それを読み、富樫は服役することを決意する。
金庫番への贖罪だけではない。検察の弱みを握るという切り札も手に入れた。そして、富樫は一度大きな禊をしたかったのでは
ないかと思う。罪を償うことで、無敵の政治家になるという道もあるのかもしれない。
「罪人を牢屋にブチ込む為には、身の破滅も厭わない。その為に、妻も子も持たなかった。」と語る検事の辰巳には凄みを感じた。
再登場を希望。(クーラン)