一人酒

この日、健康診断を終えたオットは早速呑み会。私も一人酒する。
ということで今日のつまみ

  • プチトマト・豆苗とラディッシュのおひたし(昨日の残り)
  • 長芋・オクラ・茗荷のポン酢和え(昨日の残り)
  • 杏仁フルーツ(デザート)


★「37歳で医者になった僕」第6回鑑賞。<あらすじ>谷口(桐山漣)と瑞希水川あさみ)は、出掛けた先で倒れている男性を発見。瑞希が即座に応急処置を行う横で、
谷口は何も出来ずにへたり込む。会社員時代に祐太(草なぎ剛)が契約を切ったことで自殺した倉田の息子・誠(浅利陽介)が
病院に現れる。翌日、祐太を人殺しだと中傷する紙が院内に出回る。


茫洋として見える祐太が、どうしていつも大胆な行動をとるのか。その理由がなんとなくわかった。
会社員時代に行った祐太の仕事が、ひと一人を死に追いやっていたのだ。その事実に苦しみ、利益優先の企業の歯車として
生きることに疲れた祐太は、すず(ミムラ)の事故をきっかけに医者を目指す。
医者の仕事は、人を治すこと。その目的は明確で、誰かを苦しめる為のものではない。だからこそ、もっとシンプルに生きられる
と考えたのだ。「人を治す」という目的を最優先にしている祐太にとって、病院内の軋轢は瑣末なこと。だから、組織のしがらみを
怖れず行動出来る。時々ギョッとさせられる祐太の行動原理がようやく理解出来た。
ただ、祐太にとって難点だったのは、彼が勤務する場所が「大学病院」であるということではないかと思う。
実は「大学病院」と「総合病院」の違いを知らなかったのだが、「大学病院」の医師は、医師であると同時に研究者でもある。
ということらしい。論文を書き上げ発表することも、大学病院の医師の勤めである。ということなのだろうか。
そうなると、祐太の「人を治す」ことを優先させる医師としての在り方も、大学病院ではかなり異質な扱いとされてしまう。
もう一つ誤算だったのは、確かに病院は「人を治す」ためのものだが、利益も求められるということ。人を治したうえで、
利益を出すことが、この病院で祐太が求められている仕事なのだ。「擦りあわせ」という言葉は、祐太の辞書には無いようなので、
この点を彼自身がどう解決していくのかが気になる。


祐太の過去に関わる誠が、短絡的な行動をする男性ではなかったことが、とても良かった。
誠は、仕事でやむなく父を切った祐太の立場に理解を示したうえで、やはり許せないと告げる。
でも、憎いという感情が渦巻いても、医師としての仕事に励む祐太のことを、冷静に見つめていた。
自分も仕事に励む社会人として、大人の行動だったと思う。
対して、子供だったのは谷口だった。自分の不甲斐なさが祐太に対する嫉妬へと転じ、中傷のビラを撒き、そんな自分がますます
イヤになる。人を妬み羨むだけでは何も変われない。それに気付いた谷口が、そんな自分から脱却する姿にホッとした。(クーラン)