ケータイ、キカイダー、地球爆破作戦そして押井守

本日やっと鑑賞しました。ケータイ捜査官7第23話「ケータイ死す」。
ブラック・ボディに目の下のイナズマという外見と自己の存在意義を問う
ハカイダーみたいなフィンブレイバー・ゼロワンに加え
今回、益々「人造人間キカイダー」を思わせる展開になってきましたね。
原作の「キカイダー」においてジローは「嘘」を覚えるに及び
ゼロワン(キカイダー01のことね)以下、かつての仲間を破壊し
「人間に近づくことが幸せなことだったのか…?」
と我々に疑問を投げかけ去っていった…。
果たしてゼロワン(ケータイ捜査官のほうね)やセブンの明日はどっちだ!?


それにしても、今回の三池崇史監督…得意のサディスティックな持ち味、全開でしたね。

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別にキカイダーをマネしてる、といっている訳ではありません、念のため。
こうしたテーマを描こうとすると、どうしてもこういう展開にならざるを得ないのではないでしょうか。
例えば、他にもジョセフ・サージェントが米・ソ冷戦時代に監督した
COLOSSUS: THE FORBIN PROJECT(邦題:地球爆破作戦*1)においても
自我に目覚めた米・ソのスーパー・コンピューターが、カタチにならない感情
(ここでは「愛」)について、知識を得る為、人間を監視する話だった訳で
これは、あたかもゼロワンがカタチにならない感情を「解」したくて人間を
観察していたのと似ている…。
そして、やはりそうしたテクノロジーの進歩は人類の脅威となることもまた似ている…。(○)

*1:「地球爆破作戦」こそテクノロジーの進歩と普遍的な「愛」というテーマにおいて、現在の押井守氏にリメイクしてもらいたい。