津田寛治さん

好調の「ケータイ捜査官7」ですが、主要登場人物の一人「滝本」を演じているのは津田寛治さん。
これまでの氏は、映画「模倣犯」の中居正広氏の相棒(役名失念)や「仮面ライダーTHE FIRST」
の怪人、そしてサントリー「BOSS」のCM、さらにはTVドラマ「働きマン」の菅原など、どちらかというと
「嫌な感じの男」にその持ち味を発揮していたと思います。


ところが、当該「ケータイ捜査官」においては、主人公窪田正孝クンの規範となる正統派熱血漢を
好演!いままでのイメージを払拭してくれました。
しかも、オープニングの映像で、やたらカッコイイ津田氏の姿を毎週毎週、摺り込まれるに至って、
津田氏=ニヒルな二枚目という形象が、意識と潜在意識の境界領域にしっかりとインプットされて
しまいました。


特筆すべきは、この滝本という役、既に第1話で殉職しており、その後は時折、回想シーンに登場する
のみという点であり、即ち本編では、もはやそこに具体的な存在を示さない人物であるということ。
(実際、本人も一話以降、撮影現場にほとんど顔を出していない=何という儲け役!)


これは、押井守*1ケータイ捜査官第19,20話監督)の劇場用映画「機動警察パトレイバー
the Movie」において、冒頭で自殺してしまったにもかかわらず、物語全編をその意志が支配し強烈な
印象を残した「帆場暎一」を思わせ、役者生活15年、何とも貴重な役をものにしたなぁと思うに
至っている今日此の頃なのであります。


いずれにしても津田様、これからも頑張って下さい。(○)

*1:そういえば監督最新作「スカイ・クロラ」もまた、冒頭で死んだパイロットの残像が物語の核をなしてましたな