シネパトス万歳

先日、銀座シネパトスで映画を観た。観たのは「88ミニッツ」。
アル・パチーノ主演作品がシネパトスでロードショウという時代がやって来た事に、
深い感慨を覚える。


しかしアル、相変わらず演技クドい。
スカーフェイス(あれはあれで良かった)」以降の相も変らぬ
ファッキン・イングリッシュな芝居に辟易する。
内容も…手練の犯罪分析医という設定のアル「俺は大抵の危険な目には遭って来た」と
言ってる割には、一本の脅迫電話で取り乱し自分を見失う体たらく。


しかも、狙われてると思うなら警察の保護下にいればいいものを、色々出歩き、
かえって身を危険にさらすお粗末ぶり。


その後、危険をかえりみず大活躍するならいざしらず、結局、携帯電話でまくしたててる
だけで何もしないアルを見るに付け、故のシネパトス公開か…と妙に納得してしまった次第。


と、シネパトス公開が没落の象徴のように言ってますが決してそうではないのですよ。
行ったことのある人ならわかると思うのだけれど、ガード下文化というか、
非常に昭和の匂いを感じる素晴らしいたたずまい。

かかる映画も「欲情の媚薬」「ハイウェイマン(好きな映画)」
「ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌トニー・レオン若い!)」等グラインドハウス的な
映画が多くてアル・パチーノには似合わないけど、「ある種」の映画好きにはたまらない場所
なのですよ。

そういえば、歌舞伎観た帰りに、この地下道歩いてたら荒井晴彦
(「赫い髪の女」「ありふれた愛に関する調査」)見かけたことがあったな。


ずっとこのままなくならないでほしい場所…(○)