ポリスアクションのことなど

前回、刑事ものの映画は80年代初期まで、などと書いて、はて
では、いったいどんなものがあったんだろうと考えた。


以下、印象に残っているものを思いつくままに記します。


○刑事マディガン(68年)監督:ドン・シーゲル
これは、刑事ものの基礎を作った作品ですね。
ダーティハリー」の監督が「フレンチ・コネクション」みたいなコンビ捜査ものを撮ってる。
刑事マディガン [DVD]


○ブリット(68年)監督:ピーター・イエーツ
黒のマスタング、ノー・タイのマックイーン、ラロ・シフリンジャズ・ファンク…。
かっこいいとはこういうことだ。
(DVDのジャケット・デザインも良)
ブリット スペシャル・エディション [DVD]


○マシンガン・パニック(73年)監督:スチュアート・ローゼンバーグ
このころのアメリカ映画って、オール・ロケ・汚れた街・粒子の粗い映像…
と非常にハード・ボイルドに適した雰囲気があったのですよね。それが顕著な一本。


○破壊!(73年)監督:ピーター・ハイアムズ
アクションシーンを移動撮影による長廻しで撮ってて、それが非常に効果を上げている。
ダルそうに捜査を進めるE・グールドとR・ブレイクのコンビも最高。
因みにビースティ・ボーイズサボタージュのPVのオリジンはこれだ。
破壊! [DVD]


○重犯罪特捜班ザ・セブン・アップス(73年)監督:フリィップ・ダントニ
ブリット、フレンチ・コネクションのプロデューサーが自ら監督した作品。
ロイ・シャイダー好演、カーチェイスも好調!


○48時間(82年)監督:ウォルター・ヒル
エディ・マーフィがでてるが、これはニック・ノルティとジェームス・レマーの対立の映画だ。
当時、銃身を低く、両手でかまえるニック・ノルティの銃撃スタイルは、とても新鮮且つリアルにみえた。
48時間 [DVD]


○野獣刑事(デカ)(82年)工藤栄一
邦画ではこれでしょう。冒頭から工藤栄一得意の光と影の映像美が炸裂します。
もっとも美しい刑事映画。


○ザ・モンスター(82年)ゲイリー・A・シャーマン
ゾンゲリア」の監督が、ホラーより怖い刑事映画を撮った。
悪役のウイングス・ハウザーのねちっこさといったら…。


と、そんなことを徒然なるままに考えている土曜の午前中だったとさ…。(○)