一人酒

この日はオットが新年会。私も一人酒する。
ということで今日のつまみ

  • 一口がんもと野菜のエスニック炒め(昨日の残り)
  • 枝豆
  • ティラミス(デザート)


★「まほろ駅前多田便利軒」テレビ放映版鑑賞。
(原作:三浦しをん 監督:大森立嗣 出演:瑛太松田龍平片岡礼子鈴木杏本上まなみ柄本佑大森南朋松尾スズキ)
〈あらすじ〉東京郊外のまほろ市に住む多田は、駅前で便利屋を営むバツイチ男。拭えない過去を持ちながらも地道に仕事を
こなしていた。正月、仕事の帰り道で、依頼人から預かったチワワを見失い探していた多田は、バス停でチワワを抱く男を見つける。
その男は中学時代の同級生、行天だった。よくしゃべる男に変貌していた行天は、事情も告げず「今晩泊めてくれ」と多田に頼む。


原作は既読。続編にあたる「まほろ駅前番外地」が連続テレビドラマ化されるので、その前哨戦?として見た。
感想としては「こういう風になったのかあ」という印象。原作を巧く纏めて2時間ちょっとに仕立てているし、その点は好感をもった。
それでも、個人的には原作と少し雰囲気を変えてきていると感じた。一番変化を感じたのは、多田の人物造詣ではないかと思う。
個人的には、多田という男は、この作品の中で至極まともな感覚を持ちあわせている唯一の人間だと思うのだが、そういった
作品の背骨となるような雰囲気や佇まいが、映画版では感じられない。実写版の多田は、ふわっとしていて、彼の中に根深く
刻まれてしまった孤独や侘しさ、そこを起点にして揺らぐ当たり前の感情の動きが、あまり感じられない。
ついでに言えば、変人な行天と多田とのキャラの違いもあまり感じられなかった。
しかし、決して面白くないというわけではなくて、この監督が描く今の30男のダメさ加減や時折見せるかっこよさ?を表現したら、
こうなったということなのだと思う。30代と言っても、ついこの前まで20代だった時の感覚が残っている、子供な大人という
ことなのかも。微妙なダメ男二人がツルんで過ごすダラッとした空気感を、いかにもな邦画テイストで巧く表現していると思った。
ドラマ版は監督が替わるということだが、映画版のキャラを継承すると思われるので、連ドラでどう表現していくのか、期待がもてる。
(クーラン)