夕飯

雨が降ったり止んだりで、丸一日スッキリしない天気だった。
ということで今日の夕飯

  • 鱈の白ワイン蒸し(しめじ・プチトマト・南瓜・キャベツ付け合せ)
  • 厚揚げとツナの甘酢煮(昨日の残り)
  • じゃが芋ともやしのピリ辛炒め(ピーマン・人参・パプリカ)
  • 具だくさん味噌汁(ワカメ・大根・白菜・長葱)


雨が上がったようなので、食後、ジョギング・ウォーキングに励む。空気がしっとりして気持ち良かった。


★「ゴーイング マイ ホーム」1話〜3話鑑賞。
〈あらすじ〉坪井良多(阿部寛)は、「体は大きいのに、小さい」と言われ、家でも会社でも居場所のないサラリーマン。
疎遠の父(夏八木勲)が倒れたことから、良多の“それなりに幸せ”だった人生に異変が起きる。謎の美女や、父の過去を
知る男の登場、そして父の不可解な行動。父は故郷で伝説の“小さな生き物”を探していた。父の謎を探ろうと様々な人に
出会ううち、良多の心に少しずつ変化が起こり始める。


映画監督・是枝裕和の初の民放テレビ及び連続ドラマの監督・脚本作品。
ここまでの感想としては、随分とクオリティが高い作品だと思った。画的には、ロケハンやセットは吟味して選ばれ、
演出としては、長回しや引きのショットを多用していて、日常の中での登場人物の僅かな心の動きを穏やかに描き出す。
微妙な緊張と緩和が漂っていて、そこも味わい深い。
ただ、テレビドラマとして、最後まで観客をひきつけることが出来るのか、余計なお世話だが結構心配だ。
説明を省き間を重視した、この作品の演出は殆ど映画のそれだ。映画(というか邦画)をあまり見ない人や、説明過多な演出に
慣れてしまっている人には、この作品はひどく退屈に感じてしまうのではないか。それが心配。
画面・演出・俳優の演技。どれも素晴らしいんだけどな。


でも正直に言えば、物語的は、今のところそんなに惹かれていない。
良多の「小ささ」って、確かに情けないしイラッとくるけどけど、程度の差こそあれ、皆ああじゃないの?
「それなりの幸せ」って、それだけでもスゴイことだと思うけどな。クーナを見つけることで、なにやらステキなことになっていたとか、
幸せってそんな単純なものではないだろうし。


気になるのが、坪井家の食事シーン。この家族は、立派なダイニングセットがあるにも関わらず、リビングゾーンのソファと
コーヒーテーブルで、毎食ごはんを食べている。ちょっと見、オサレカフェみたい。
ところで、コーヒーテーブルって、大体低めに作ってある物が多く、坪井家ももちろんそう。そして、ソファに座って食事となると、
食べにくいんじゃないかと思うんだよね。出先でたまにならいいだろうけど、毎回だと私はイヤ。
何故そういう状態なのかというと、妻の沙江 (山口智子)は、本も出版され波に乗ってるフードスタイリストで、自宅のキッチンを
仕事場としても利用している。この家では、ダイニングテーブルまでが、沙江の仕事の領域なのだ。
それはそれで全然構わないと思う。でも娘の萌江 (蒔田彩珠)にとっては、内と外との境が曖昧なんじゃないかと感じてしまう。
沙江の手作り弁当を旧友に小売していたのもそういうことなのでは。母親の料理は「仕事」で、それでお金を貰っているのだから。
といっても、萌江は大人びて動じない子供なので、そんなことぐらい理解しているとは思うのだが。「流れでお金貰うことになった」
というのも、何となく分かるし。


ただ、ソファで日々のごはんを食べている坪井家を見てると、なんかちょっと違和感というか、不安定な感じがするのも事実。
段々と人物像が見えてきたリアリストの沙江の動きも気になる。母親譲りのクールな態度で「クーナが見える」と語る萌江も、
面白そうな子だし、今後は物語をどう展開させるのか、興味深い。(クーラン)