休日

この日は、夕方から映画を観に有楽町に出かける。開映まで時間があったので、近くの定食屋で食事を済ませた。
ということで今日の夕飯

ビッグハンバーグ定食(オット)、冷麺(私)  私はハイボールできめる。オットは呑まず
ホントにバカでかいハンバーグでビックリ! しかも熱々だったらしく、オットは滝のような汗を流しながら食べていた。


★「遊星からの物体X ファーストコンタクト」鑑賞。
(監督:マティス・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr 出演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョエル・エジャートン) <あらすじ>1982年、コロンビア大の考古学生物学者・ケイトは、急遽、南極のノルウェー観測隊基地へ調査に飛ぶ。氷塊に閉じ込め
られた謎の生命体を調べる為だ。しかし “それ”は、10万年の時を超えて生き返り、隊員達を次々に襲い同化していく。
誰が人間で、誰が“それ”なのか。疑心暗鬼の中でケイトは生き残る道を探るが、既に隊員の多くは“怪物化”していた…。


「物体X」といえば、1982年公開のジョン・カーペンター監督作品を連想するが、本作は、もちろんその「遊星からの物体X」と
同一線上の物語なので、カーペンター版を見ていない方は、本作を観る前に見ておくことを強くお勧めする。(以下ネタバレ)


この21世紀に、なぜ「物体X」を撮るのか。観る側としては、新しい技術や見せ方、最先端の演出による新しいホラー映画を
期待してしまうのだが、そういう意味では佳作だった。予告がかなり面白そうだったので、期待値が高すぎたのだとは思うが、
見せ方は意外に普通で、若干拍子抜けな感じもした。ホラー演出のテンポや間など、80年代映画の感覚がある意味再現されている
(と思う)ので、個人的には、怖いというよりも妙な懐かしさを覚えて、しみじみしてしまう。なので、それなりに好印象ではある。
なにより、クリーチャーがバンバン出る映画は久しぶりだったので、そういう意味でとても楽しめた(笑)。一部CGだったけど。
しかし、やはり物語部分の弱さが気になる。隊員同士が疑心暗鬼に陥っていく心理描写が、本作でも描かれているが、如何せん薄い。
極限の恐怖が人間をどう変えていくのか、もう少し深く描いてもいいのではないかと思った。
ラスト間際に、ケイトが焼き殺したのは、“それ”なのか否か、あそこももっと描いてほしかった。


鑑賞後、オットに指摘されて気が付いたのだが、本作の原題は、カーペンター版と同じく「The Thing」。
「ファーストコンタクト」という言葉は、日本でつけたものらしいが、これって映画的に良かったのだろうか。 
カーペンター版を見ていれば、本作の設定が、その82年版と繋がりがあることが、分かってくる。
そのうえで、本作ラストシーンが、カーペンター版の冒頭へと繋がる決定的なオチがあり、本作は「カーペンター版」の
「前日譚」だったという事実が明かされる。これが、製作者側の意図だったのでは?
日本では、最初から「ファーストコンタクト」という副題?がつけられているため、サプライズ感?がなく、少し残念な気もする。
リメイクだと思ってたら、実は「前日譚」だったというオチだったら、もっと満足しただろうなあ。(クーラン)