夕飯

ということで今日の夕飯

  • えのきだけとじゃが芋の牛肉巻焼き(サラダ付け合せ)
  • 厚揚げとあさりのガーリック蒸し(ブロッコリー・トマト・人参・玉葱)
  • アボカドグリル
  • ワカメ・青梗菜・牛蒡の味噌汁


弟の誕生日だったけど、バースデーメール送るの忘れた〜(笑)。


★「リーガル・ハイ」第9・10回鑑賞。<あらすじ>村を助けてほしいと乞う老人達が、古美門(堺雅人)を訪問。5年前、村に仙波化学工場ができてから、病気になる住民が
増えているという。だが古美門は断固拒否。酷い対応に腹を立てた黛(新垣結衣)は一人で村を視察する。
一方、工場側の弁護士・三木(生瀬勝久)は黛が動きだしたと知り、対策を練り始める。


老人達の公害問題は、おそらく福島の原発を暗喩しているのだろうと感じた。
老人達の依頼を断る古美門だが、それもそのはず、彼は5年前の工場建設問題に裏で関わっていたのだ。
しかし、報酬が確約されると古美門は老人達の依頼を引き受ける。古美門が企業等の体制側?ではなく、反体制側についたことが、
本当に意外だった。どう考えても勝てそうにないから。
そして、原告の老人達は、「闘う」ということの意味を理解していないことを、古美門は見抜いていた。
工場に対してあんなに怒っていた老人達は、子供に責められたり、金をチラつかされると、途端に意志が弱り、工場側が形ばかりの
「誠意」を示せば、「金が全てじゃない。『絆』を取り戻したから、もういい」と、手打ちにしようとする。
これらは三木の策略であり、古美門も散々使ってきたやり口だ。
しかし、それにまんまと嵌って戦争から降りようとする老人達を、古美門は嘲り、罵倒する。そんな古美門に激怒する老人達。
「俺達だってあんたの言うことぐらい、嫌というほどわかってる!みんな悔しくて仕方がない!でも、必死に気持ちを押し殺して、
納得しようとしてるんじゃないか!」と叫ぶ。
「ごみくず扱いされているのを分かっているのになぜ納得しようとする」という問いには「俺たちはもう年寄りなんだ」と呟く。
しかし、そんな老人達に今度は古美門が激怒する。
「誰にも責任を取らせず、見たくないものを見ず、皆仲良しで暮らしていけば楽だろう。 しかし、誇りある生き方を
取り戻したいのなら、見たくない現実を見なければならない! 深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない!
闘うということはそういうことなのだ!金が全てではない?金なんだ。あなた方が相手に一矢報い意地を見せつける方法は、
奪われたものと踏みにじられた尊厳にふさわしい対価を勝ち取ることだけなんだ!それ意外にないんだ!!」
古美門の大演説には思わず聞き入ってしまった。これまでの訴訟で、古美門が策略を仕掛けてきた相手は、考え悩んだ結果、
落としどころを計り、大人の解決をしてきた人達もいたと思う。皆、生きていかなければならないからだ。
意志を通せば、暮らしが立ち行かなくなる場合もある。しかし、こと人の誇りと尊厳を踏みにじることに対しても、
我慢をしなければならないのか。古美門は否と言った。しかし、それを勝ち取るには、強い意志を通す覚悟がいるのだ。
絆もしがらみも家族の情も、振り捨てなければ、先に進めない局面も出てくるのかもしれない。
誇りと尊厳を取り戻すことは、それだけの価値がある。
とはいっても、それほどの戦いの舞台に立つことは、人生においてそうそう何回もあることではない。
その時期が老齢であることは、不利なことばかりではないような気もした。
気力・体力の点で不利なことは確かだが、寿命が長くないということは、先々のことを心配しなくてもいい。
ある意味、怖れるものは何もないという心理にも繋がるのではないか。彼らは仕事を勤めあげ、家庭を作りあげ、子供も育てあげ、
社会に十分に貢献してきた。気持ちを押し殺しながら、社会の一員としての義務を果たしたのだ。だったら、もう十分だろう。
この先は、自分と子々孫々の為、誇りと尊厳を取り戻すことに励んだっていい。戦いの舞台に立つのに適した年代は、
実は高齢者なのではないかと思ってしまった。もちろん、強靭な意志を保ち続けなくてはならないわけなのだが。
「正義」を求めない古美門だが、誇りと尊厳を求めて真剣に闘う老人側に立ちたいという欲求が、心のどこかにあったのでは
ないかと思う。そこを沢地(小池栄子)に巧みに付け入られ、三木との直接対決から引くに引けなくなる。沢地ってすごい(笑)。


10回は古美門が絶体絶命のピンチに。私財を投げ打って訴訟に臨む古美門の姿が意外だった。
やはり黛と接することによって、古美門の何かが変わったのだろうか?
ところで、乗りもしない高級車やクルーザーを買い漁る古美門の無駄使いぶりが、折に触れ出てきてたけど、あれって、
いざという時の資産投資の意味もあったのね。今回ようやく気が付いた(笑)。
工場から排出されるヘルメート38という物質が、人体に有害であることを立証しなければ古美門達に勝ち目はない。
黛は、それが出来る可能性のある仙波化学技術者・八木沼(田畑智子)に、協力を願い出るが冷たく断られる。
裁判はもつれにもつれるが、黛が捨て身の人体実験をしたあげく、癌を発症した事実を目の当たりにした八木沼は、黛達に協力。
ついに古美門は裁判に勝つ。勝利を喜びながらも、体の不安で押しつぶされそうな黛。しかし、「癌発症」は、八木沼に
協力させる為、古美門が医師に金を掴ませて捏造した大嘘で、黛は健康体だった!!! 
生死という重大な問題でさえ、裁判に勝つための道具にする古美門のやり口に愕然とする黛。
黛の中で何かが大きく変わったことが感じられた。古美門のもとを去る決意を語る黛。
「私は古美門先生のようにはなれない。なる必要もない!私は、先生が絶対になれない弁護士になります。」
いつか圭子(鈴木京香)が語っていた言葉だった。女古美門になったとしても、それでは古美門には勝てないのだ。
古美門のもとで、彼のありとあらゆるやり方を見てきた。これ以上はないということまで経験した。もう見るべきものはないと
いうことなのかな。古美門から自立しなければ、古美門を倒す弁護士になることは出来ない。とうとうその結論に達した。
次回は、ついに師弟対決ということで、楽しみ。黛がんばれ! 三木の写真立ての被写体にも、なにやらオチがあるそうだな(笑)。
(クーラン)