休日

前日が嘘のように晴れ、早朝、ジョギング・ウォーキングに励む。夕方から映画を観に出かけた。映画鑑賞後、軽く呑もうと
店を探すが、近くで行われていた某アーティストのライブが終わった直後らしく、どこも混んでいる。
夜になると、日中の暑さから一転、寒くなる。一刻も早くどこかに入りたい。なので、またもやサイゼリヤに飛び込む。
ということで今日のつまみ

ほうれん草のソテー、ミネストローネ、コーンポタージュ。寒かったのでスープで温まった。

フォカッチャ、ドリア、ペペロンチーノ。オットはビール。私は白ワインできめる


★「私が、生きる肌」(監督:ペドロ・アルモドバル 出演:アントニオ・バンデラスエレナ・アナヤ
〈あらすじ〉最愛の妻を亡くして以来、完璧な肌の開発研究に打ち込む天才形成外科医・ロベル。あらゆるモラルを打ち捨てた彼は、
ある人物を監禁して禁断の実験に取り掛かる。それは開発中の人工皮膚を全身隈なく移植して、被験者を亡き妻へと作り変える
ことだった。着々と妻の代役を創造させていくロベルだったが、思いも寄らぬ事態が起こる。


予告を見て鑑賞を決めたが、アルモドバルの作品には、あまり縁がなくて、実は劇場で観るのは初めて。
オットに至っては、本作が初のアルモドバル体験。予備知識も殆ど入れず半信半疑で臨んだが、とても面白かった。
ジャンル的には殆どキワモノといってもいいくらいの内容だと思うが、素晴らしい美術・衣装・音楽の中で、魅力的な俳優達が
威厳をもって演じているので、結構受け入れられてしまう。最後まで緊張感を抱かせる演出も見事に決まり、見応えのある
エンターテイメントになっていたと思う。


内容的には、私の大好きなヒッチコックの「めまい」を思わせる倒錯的な愛情が描かれていて、とても満足した。
主演のアントニオ・バンデラスは、この不穏な内容の映画を圧倒的な求心力で引っ張っていく。
壮年の男臭さを漂わせた重厚感のある演技で、往年のハリウッドスターの佇まいを連想させた。
監督が意識的に演出したものらしく、この作品の世界観にとても合っていたと思う。
色々な映画を観てきたが、こんな復讐の果たし方は見たことがない。青少年が、12チャンとかで偶然見かけたらトラウマに
なりそうな、大変有り難い、愛すべき作品でした。観れて良かった。大満足。(クーラン)