夕飯

ということで今日の夕飯

  • 鯖の竜田揚げ(サラダ付け合せ)
  • 厚揚げのみぞれ煮(昨日の残り)
  • 豚肉とゴーヤーの炒めもの(えのきだけ・パプリカ・人参・玉葱)
  • 油揚げ・ワカメ・長芋の味噌汁


★「37歳で医者になった僕」第9回鑑賞。<あらすじ>佐伯(松平健)の恩師・伊達(竜雷太)が急死する。佐伯の医療ミスを疑った祐太(草なぎ剛)は瑞希水川あさみ)に
相談するが、これ以上関わらない方がいいと釘を刺される。伊達の担当医だった下田(八乙女光)は、医学部長選を目前に
かん口令が敷かれる病院で、責任の重さに苦しむ。


なんと伊達が急死。佐伯の医療ミスの可能性が高く、伊達の死は、祐太達にかなりシリアスな局面をもたらす。
どんな医者だって、患者の命を助ける為に奮闘していることは間違いないが、それでも人間だ。絶対に間違いを犯すことがないとは
言い切れない。その時、医者はどうするのが正解なのか? 色々と考えさせられる。
突然の夫との別れに呆然とし、泣き崩れる妻(田島令子)の姿に、遺族側の深い悲しみが伝わってくる。
その後、弁護士立会いの下、病院側の説明に臨むということは、病院の治療に納得していないということなのだろう。
ただ、伊達自身も、最後近くまでは良い患者ではなかった。佐伯以外の医者の治療を拒否し、検査すら受けていない。
せめて検査だけでも早く受けていたら、こういう結果にはならなかった可能性もある。
あと思ったのは、ここまで治りが遅かったら、他の病院に診てもらう選択肢もあったのではないかということ。
伊達の性格では、とてもムリだったのだろうが、死にたくなかったら、自分の命は自分で守るしかないということなのかもしれない。
いつか瑞希が言ってた「医者に結論を丸投げした時点で患者の負け」という言葉が浮かんでくる。
けれど、これは「医者にとって大事なのは患者と信頼関係を築くこと」という祐太の考えには、そぐわないのだろう。


佐伯は医療ミスを認めようとはせず、すず(ミムラ)をネタに祐太に脅しをかけてくる始末。
更には、新見(斎藤工)も、佐伯のミスに気付いていたにもかかわらず、黙っていたことが分かり、下田は激しく憤る。
「自分には自分の人生がある。猛勉強してやっと医者になったのに、ここで辞めたくはない。自分はそんなに間違っているのか。」
と問う新見の言葉が、胸に響く。医師としては間違っている。けれど、死なせたくて治療していたわけじゃない。
新見が良心の呵責を感じてないなどと言うことは、決してないのだ。けれど、大学病院という組織の一部でしかない新見に
何が出来るというのか。「人はいつか死ぬ」という単純な事実。「人を助けたい」という単純な願いが、いつの間にか、
複雑なものへと変わっていることに気付かされる。


伊達の遺族と病院側との説明会当日。遅れて現れた下田は辞表を提出する。「ここで医者を続けていくことは出来ない」という下田。
「しがらみ」から抜け出したことで、伊達の遺族にも真実を伝えるのだろう。
伊達の遺族が欲しているのは、「治療の真実」と「誠意ある謝罪」なのだと思う。その為に、下田が払った犠牲を考えると、
何とも言えない気持ちになる。それはこういう形でしか差し出すことが出来なかったのだろうか。
このままいけば、下田は良い医者になったのではないかと思う。確かに、伊達の遺族は救われるかもしれない。
でも、この人がこれから救えるはずの患者は大勢いたはずなのに。と思うと、残念でならない。
医師と患者の信頼関係を果たす点では、下田の行動は申し分ない。けれど、今後、勤務先に不利な証言をした医師を雇う病院は
ないのではないかと思う。それを思うと、この結論で良かったのかと、どうしても考えてしまうのだが。(クーラン)