金曜家呑み

この日は金曜だったが、オットの呑み会はナシ。とりあえず、家呑みの用意をする。
ということで今日のつまみ

  • 大豆のトマト煮込み(昨日の残り)
  • もずく酢(キュウリ)
  • サーモンとしめじのクリームパスタ(人参・玉葱・キャベツ)
  • 長芋
  • その他  私は日本酒できめる。オットは呑まず。


食事を済ませ、後片付けを終えた後、せっかくなので、ジョギング・ウォーキングに行く。


★「LUPIN the Third〜峰不二子という女〜」第9回鑑賞。<あらすじ>賑わいをみせる温泉街。そこにはルパン(CV:栗田貫一)と次元(CV:小林清志)の姿が。目当ては、見世物小屋にいると
いう全身に絵が描かれた女。その絵は天才画家が女の身体をキャンバスとして描いたモノだった。ルパン達は女を盗もうとするが、
そこに不二子(CV:沢城みゆき)が現れ、激しい争奪戦が始まる! ルパンは不二子の様子がいつもと違う事に気づいていた。


今回はついに日本が舞台。それも、60〜70年代当たりの温泉街。この頃の温泉街には、まだまだ猥雑でいかがわしい雰囲気が
漂っていたのかなあ。そこにやってきたルパンと次元は、既に腐れ縁モードが漂い始めているような(笑)。
でも、インチキ射的でキレる次元はまだまだ大人げなかった(笑)。
この頃は、やっぱり見世物小屋とかあったりしたのだろう。そこで、極秘オークションが行われているという設定が凄い。
しかも、その商品が「生きた絵画」。以前も、女体にお宝の地図が書かれていた話があったので、この設定は懐かしくも
新しい感じがする。しかし、その「生きた絵画」の実態は、あくまでも「物」であり、人間として扱われていない。
躾も教育も受けていないので、言葉も話せない。芸術家の狂気の沙汰に生まれた代物だった。


そこに不二子が乱入。ルパンとの激しい争奪戦が繰り広げられる。旅館での攻防は、このスタッフならではの演出がキマッていて
見応えがあった。不二子は、なぜか「生きた絵画」を眼の色変えて追いかける。「絶対に私のものにしてみせる」などと言いながら、
やってることはどう見ても「絵画」を殺そうとしている。その執念たるやハンパなくケーブルカーのケーブルを伝って追いかけて
くるほどだが、次元の機転でケーブルカーごと森に落下する。「もしかして死んだか?」と問う次元に「こんなヘンピな所で
死ぬなら、そこまでの女だ」と切って捨てるルパンの言葉が、いかにも言いそうなセリフで痺れた。
当然不二子はそこまでの女であるはずがなく、ルパンと「絵画」を追ってくる。


そんな不二子を「あんたが殺したいのは自分自身。自らの人生を他人に操られ、運命を狂わされ、それでも生き続けなければ
ならない。そんな自分自身を破壊したいから」と看破してみせるルパン。
今作の過激で無軌道な不二子を見ると、その人格形成時において、普通の環境で生育されたとは、とても思えない。
今までも何度かフラッシュバックされ、今回も出てきた画を見ると、なんとなく「過去」が分かってきた。
「絵画」の存在を知った時、不二子は彼女に自分を見る思いだった。他人に自分を支配されて生きる惨めな人間が存在することを、
不二子は認めたくないのだ。でも、不二子にとって不幸なのは、彼女に知性や自我があったことだと思う。
だから、屈辱や絶望を感じる。それがない「絵画」は過去に苦しめられることはない。
ルパンに心の内を指摘され動揺する不二子。「私はどうしたらいいの」とルパンに問いかけながら、奪った銃をこめかみに当てる。
「やめておけ」と言うルパンを尻目に引き金を引くが、それは水鉄砲だった。水鉄砲と知りながらも、止めるルパンの顔には
汗が浮かんでいた。不二子はどれだけ過去に囚われているのか、ルパンは知りたかったんじゃないかと思う。
そして、それがかなり根深いことを悟った。
不二子も呆然自失。これまで自らの意志で、欲望に忠実に生きてきたつもりだった。
でも未だに、指一本に至るまで何者かに支配されている自分自身に気付いてしまった。自分はあの「絵画」と同じなのだ。
しかし、疲弊した心を引き摺る不二子の前に、あの「ボーイフレンド」現る(爆)! 次回の展開が楽しみ。(クーラン)