一人酒

金曜なのでオットは呑み会。私も一人酒する。
ということで今日のつまみ

  • 鶏肉とじゃが芋のトマト煮込み(昨日の残り)
  • 豆腐のオイスターソース煮(昨日の残り)
  • 抹茶ムース(デザート) ハイボールできめる


★「37歳で医者になった僕」第2回鑑賞。<あらすじ>祐太(草なぎ剛)は上司とぶつかりながらも理想の医者を目指し模索する。祐太との旅行中に遭った事故から
腎不全を患うすず(ミムラ)が、祐太の勤める大学病院に移り、腎臓内科医・森下(田辺誠一)の治療が始まる。
祐太は瑞希水川あさみ)らに、すずのため医者を目指したことを明かす。


祐太の独断行為は相変わらずで、見ていてちょっと心配になる。担当医を通さずに薬を処方するなんて、それはやっばりダメでしょう。
そんな中、祐太の恋人・すずが森下の治療を受け始める。失語症のすずがリラックスして意志の疎通が図れるように、柔らかく
気を配る森下の診察と、カルテばかり見て、患者と目を合わせることもしない新見(斉藤工)の診察が交互に映し出され、
医師の診察の違いによって患者が受けるストレスや不安が如実に変わってくることが分かる。
新見も悪い医師というわけではないのだと思う。まだ若くて、忙しくて、余裕がない現状が、彼をそうさせているのではないか
とも感じる。でも、患者にはそんな事情は関係ない。
新見の初診を受けた糖尿病患者・桑原(徳井優)は、瑞希の担当となるが、二人のそっけない診察に桑原はただただ身を縮こませる。
時々お腹が痛むのだが言いだせない。入院が長引いて治療費が嵩むのも心配なのだ。祐太は、そんな桑原の不安な表情に、
唯一気が付く。積極的に話しかけ、心を通わせるが、そんな祐太にも、腹痛のことは黙っていてと桑原は頼み込む。
桑原の症状に別の疾患を疑った祐太は、瑞希の目の前でカルテをチェックし、当然猛烈な抗議を受ける。
どうして祐太は、なにもかも「いきなり」なのかと思う。まず瑞希に桑原の症状を伝えて、二人で対処するのが順序なのでは。
誰だって、担当する仕事に自分を飛び越えて誰かが関わろうとしていると知ったら、いい気持ちはしない。
「桑原は瑞希の名前すら覚えていなかった。信頼関係が築けていない証拠だ。だから、腹痛も言いだせなかった」と言う祐太に
腹を立て、瑞希は「桑原の腹痛」を認めることが出来ない。他の医師も瑞希に同調。桑原の再検査を願い出る祐太に、
「そんなことをしたら担当医のメンツが丸潰れだ」と言い捨てる新見。患者の容体より、医師のメンツとやらが先に浮かぶ
新見の思考に愕然とした。「病院」という組織にいつの間にか毒されてしまったということなのだろうか。
そんな新見に「誰にでも間違いはある。普通の会社なら、チェックは二重三重にするもの」と食い下がる祐太。
祐太の言うことは御尤もなのだが、如何せんやり方がうまくない。これでは、纏まるものも纏まらない。
そんな祐太に激怒する瑞希。「私は責任をもって自分の仕事をしている。理想だけで何も出来ないあなたとは違う」


桑原の症状が気になりつつも、ブライドが邪魔して確かめることが出来ないまま瑞希は仕事をあがるが、その後病状が急変。
病院に駆け付けた瑞希は立ち会っていた祐太の視線に耐え切れず叫ぶ。「患者が故意に症状を隠していたのに、私が悪いと言うの?」
祐太はそんな瑞希に「患者と向き合っていれば分かったはず。理想だけで患者は救えないが、理想の無い医者にも患者は救えない」
と告げる。祐太の視線があまりにも冷たくて怖かった(笑)。実は誰よりも怒らせると怖い人なのかも。
「医者の責任」とは、まず患者と向き合うことから始まるのかなと思う。患者と目も合わせない。名前も覚えてもらえない
程度の関わり方では、患者を把握することは出来ない。理想を実現する第一歩はここからなのだ。祐太はそれを誰よりも
理解しているからこそ、「患者と向き合う」ことを一番に優先する。そこに、病院内の人間関係や医師のメンツは存在しない。
「患者と向き合う」ことから外れた医師にも厳しい目を向ける。祐太のやり方が正しいのか、間違っているのか、正直分からないが、
誰もが彼のようになれるわけではないと思う。
それでも、最後に瑞希は、桑原の為に「医療費減免制度」を自ら調べて案内していた。患者が安心して治療を受けられるように、
心を配れる医者になっていた。瑞希が「医者の理想」を目指すのかは分からないが、患者を救える医者になるために、患者と
向き合おうとしていのだと感じた。良いお医者さんになりそう。今後も祐太とは、やりあうのかしらね。(クーラン)