休日

この日は映画を観に出かける。前売券を買った先で満開の桜と遭遇。思わず激写。

や〜、キレイだなあ。

これにて、我が家の花見は終了〜(笑)!!
映画鑑賞後、「KUA`AINA」で食事。ということで今日の夕飯

ハワイアンコブサラダ、アボカドバーガーセット(オット)、ベーコンレタスサンドセット(私) 二人ともビールできめる。


★この日観た映画は「ドライブ」(監督:ニコラス・ウィンデイングレフィン 出演:ライアン・ゴスリング、キャリー・マリガン)。<あらすじ>天才的なドライブ・テクニックで、昼は映画のカースタント、夜は強盗の逃走を請け負う運転手をしているドライバー。
彼はアパートの同じ階に住む若妻・アイリーンと恋に落ちる。だが彼女には服役中の夫がいた。やがて服役から戻り更生を誓う
夫を見たアイリーンは、ドライバーを思いながらも家族を守る選択をする。


予告以外予備知識を入れずに臨んだが、面白かった。
冒頭、ドライバーの際立った「夜の仕事」ぶりが描かれる。ドライブテクニックだけではなく、建物の陰に車を停めて追跡を
やり過ごすなど、冷静な判断力と大胆な行動力でクールに仕事をこなすドライバーにあっという間に引き込まれる。


タイトルバックで、ふた昔前を思わせるエレクトリックポップがかかっているのに困惑したが、観ているうちにその理由が
なんとなく分かってきた。
オットは本作を「マイケル・マンのデビュー作の感じに物凄く似ている」と言っていた(私はそれを観ていないので分からない)。
そして私自身は、コーエン兄弟の「ブラッド・シンプル」を観た時の感覚に似ていると感じた。
つまり本作は、80年代、よくミニシアターでかけられていたノワール映画によく似た雰囲気を醸し出している。
落ち着いたテンポ。ヒーローとヒロインの静かな佇まい。突如繰り出される暴力。とある街で幸せが育まれ、その街で破滅
していく様を、描く小さな世界観。なにより、エンドロールのピンク色の字(笑)。あの頃の映像体験が蘇ってくる。
もちろん偶然ではなく、この監督はそういう意図をもって演出している。本作は、あの当時の映画に対する監督のリスペクトを
表す作品でもあるのかなと感じた。


アクション演出も際立っていて、銃撃戦の撮り方や暴力シーンの描写は現代の映画らしく過激。けれど、長引かせることがないので
テンポがいい。物語も、近づきながら、決して相容れることが出来ない「境界」が、想い合う二人を決定的に隔てる展開が、
男の純情を際立たせていた。アリがちなラストかもしれないけれど、それもあの当時の映画のお約束だったような気もする。
主演二人は、想い合う男女の間だけに漂う切なくしっとりした雰囲気を巧みに表現していて好感をもつ。
監督の豊かな才能を感じさせる作品だった。次回作が楽しみな監督が久々に表れたのが嬉しいです。
しかし、タランティーノの影響を受けていないとまでは言わないが、80年代映画という、若干異なった方向からのアプローチで
アクション映画が作られていた。ということに、非常な驚きを覚えた。年とったな、自分。(クーラン)