夕飯

この日は所要で出かける。帰りの電車でなんとオットとかち合ってしまった。流れで、そのまま近所のファミレスで夕飯。
ということで、今日の夕飯

炭焼き厚切りステーキセット
最近、近所に出来たファミレスで初めて入ったんだけど、意外に美味しかった。
帰宅後、ジョギング・ウォーキングに出かけるが、肉でスタミナがついたのか、オットは過去最高潮に軽快な走りだったそうな(笑)。


★「ストロベリーナイト」第9.10.11回鑑賞。<あらすじ>自動車下から成人男性の左手首が見つかる。バラバラ殺人事件として、玲子(竹内結子)と日下(遠藤憲一)の班が
合同捜査に。ところが、被害者の高岡(石黒賢)は13年前に本物の高岡から戸籍を奪った偽物だった。また高岡工務店従業員・
耕介(濱田岳)の父親が生前勤めていた会社の保険業務担当・戸部(池田鉄洋)が、高岡殺害の翌日から姿を消している事が分かる。
玲子は“胴体のみの遺体”は戸部だと確信。だが日下から、遺体確認した耕介が「高岡だ」と断言したと聞き、納得がいかない。


最後を飾るに相応しい、非常に面白い話だった。徐々に高岡の過去へ近づいていく展開に目が離せなかった。
時折、挿入されるフラッシュバックは誰の視点のものなのか、最初はよく分からなかったが、段々と高岡のものであることが
分かってくる。断片的なシーンからでも、会えない自分の息子と耕介に、高岡がどれだけの愛情を注いできたかが、伝わってきた。
そのフラッシュバックは、高岡の幸せの記憶なのだ。耕介を可愛がることで高岡も幸せを感じることが出来た。生き甲斐を見出した。
耕介の存在によって、高岡は影のような生でも生きていくことが出来たのだ。だから、耕介に戸部の危害が及んでいることを知った時、
迷わず身を投げ出す。今度は「高岡」としての人生までも捨てようとする。自らの手首を切り落とすなど一種狂的ともいえる愛情。
「父性」というものがここまで描かれることは、あまりないのではないかと思う。
「親ならば、生きて子供の幸せを見守りたい」高岡も、そんな当たり前の親だった。手首の怪我が悪化し、ボロ雑巾のようになって
動けなくなっても、世界の片隅から息子と耕介を最後まで見守ろうとした。
高岡のやり方は、父性の間違った形と言ってしまえばそれまでなのだが、守りたい存在の為に、文字通り自分の全てを投げ打って、
子供達を愛し続けた男の生き方を否定する気にはとてもなれなかった。


高岡の父性愛が、うまくいっていなかった玲子と母・瑞江(手塚理美)の距離を少しだけ縮める展開も、とても良かったと思う。
この親子は、どうしていつも傷つけあってしまうのか? 互いに地雷を踏みあってしまうのか? 不思議に思っていたけど、
なんとなく理解出来た。瑞江は弱いから、ああなってしまったのではない。強い女性だったのだ。「あの事件」以降、玲子の為にも
絶対に泣くことなかった。その分、強くなって娘を守る母親になったのだ。玲子が幾つになろうと、今でもそれは変わらない。
娘が心配で守ろうとして、だからぶつかりあってしまう。
「親ならば、生きて子供の幸せを見守りたい」 娘とどんなに傷つけあっても、玲子の両親も同じ思いなのだ。
それを理解した時、少しだけ玲子の心が両親に近づく。これまで、玲子という人に乗りきれない部分を若干感じていたので、
この終わり方はとても良かったと思う。


全体的には、回を重ねるごとに立ってくる登場人物達が素敵だった。
特にガンテツ(武田鉄矢)と日下は、とても魅力的なキャラクターだったと思う。
これで終わるのが残念!と思っていたら、本編終了直後に「映画化決定!」の文字が(笑)。最初から決まってたのか?この流れ(笑)。
(クーラン)