一人酒

この日オットは呑み会。私も一人酒する。
ということで、今日のつまみ

  • 厚揚げのみぞれ煮(一昨日の残り)
  • 白菜とドライトマトの重ね蒸し(昨日の残り)
  • 抹茶プリン(デザート) 白ワインできめる


たまに、抹茶モノがとても食べたくなる時がある(笑)。


★「相棒season10」15話鑑賞<あらすじ>連続通り魔事件の捜査から外された千束署刑事・相原(萩原聖人)が、米沢(六角精児)を頼ってくる。
相原は、かつて米沢と組み、警察の天下り先でもある青少年防犯協会横領事件を解決した刑事だった。
杉下(水谷豊)と神戸(及川光博)も、通り魔事件の捜査に加わることに。杉下らは、インターネット掲示板に「通り魔を見たかも」
という書き込みをしたと思われる引きこもりの青年を訪ねる。


映画「鑑識・米沢守の事件簿」は観ていないが、予告は何度も見ていたので、相原という人についての認識はあった。
けれど、熱血刑事だとは思わなかった。ていうか、熱血通り越して全てをぶち壊すイタい男だった。刑事よりも教師の方が
向いてるんじゃない?と思うほどのアツ苦しさ。あの米沢までもが、ぞんざいに扱うほどだった。
けれど、ストーリーは面白かったと思う。引きこもりの青年がそうなった原因は、他者に対する「感度の良さ」ということ
なのだろうか。他者と接した時、相手の言動は本当に自分の為を思ってのものなのか。という点を非常に厳格に判断する
きらいがあるらしい。両親ですら完全に信じきれなくて苦しんでいる。しかし、例え親でも、100%子供の為だけを思って、
子育てをする事が出来るだろうか。多少のエゴ等があるのは当たり前だと思うし、ましてや他人なら、尚更、言動と内面が
一致しない人に遭遇することもあるだろう。
20年近く引きこもっている息子を抱えた両親は、子供を案じて兵糧攻めをする。それが功を奏して、息子はコンビニに行くことが
出来るようになった。傍からみれば「それだけのこと」でも、この両親にとっては奇跡のような出来事なのだ。
その一方で、息子と同い年の人達が、年相応の成長と変化を遂げているのを見るとやるせない思いにもなる。
20年、時が止まった家で暮らす中で、この両親が息子のほんの少しの前進を喜ぶ気持ちも、先が見えない日々を苦しく思う気持ちも、
そのどちらもが本当なのだと思う。息子を愛しているから、こうなってしまったのだ。
一方で、犯人の女性も、「(他者に対する)感度が良い人」だった。 育児ストレスを抱えた女性と夫の会話は、各々の認識が
ずれまくり全く噛み合っていなかった。双方がそれに気付いていないので、修正しようもない。しかし、自ら不満を溜め込んでは、
関係ない相手に対して爆発させる女性を見ると、もはや「感度の良さ」の問題では済まされないような気がした。
最後に、引きこもりの青年は、勇気を振り絞り、日中床屋に出かける。途中で好奇心旺盛な近所の主婦が話しかけてくるが、
上手くは答えられない。別れた後に、思わず涙ぐむ青年の姿が印象的だった。この主婦も100%の親切で話しかけたわけではない。
けれど、100%の悪意で接したわけでもない。青年を心配する心、好奇心を抱く心、どちらとも持ち合わせている。
天使のように良い人でもなければ、悪魔のように悪い人でもない。大抵の人達はそういうものなのでは。
なにより、近所の主婦は青年のことを覚えていた。外の世界でも自分という存在は認識されているのだ。それを実感できたのは、
この青年にとって、とても意味のあることだったのではないかと思う。少しずつの前進をアツ苦しく見守る相原の存在も、
結果的には良かったのかなと思う。


ところで、神戸が今シリーズ「相棒」卒業だそうでショック。神戸という存在が段々とこなれてきて、馴染んできたところだったので、
もって見ていたかった。残念ですわ。(クーラン)