夕飯

ということで今日の夕飯

  • 鯖の味噌漬け焼(空芯菜のおひたし・プチトマト付け合せ)
  • 厚揚げのみぞれ煮(昨日の残り)
  • 白菜とドライトマトの重ね蒸し(えのきだけ・ピーマン・人参・セロリ・玉葱・ウィンナー・ベーコン)
  • ワカメ・オクラ・大根の味噌汁


★「ストロベリーナイト」第4回、第5回鑑賞。<あらすじ>刑法や少年法の規定で、無罪や軽い刑で済んだ二人の男が続けて死亡する。各々事故とされるが、事件性を疑う
玲子(竹内結子)らは捜査を開始。3年前に監禁殺人を犯すも、少年法の適用で2年で出所した安井の遺体が見つかる。
玲子は死亡した3人の共通点を探る。


3人を殺したのは、彼らの事件を担当した元刑事・倉田(杉本哲太)だと玲子は確信。倉田は「人を殺したら、殺した人間の
命をもって贖え」という考えの持ち主で、あのガンテツ(武田鉄矢)でさえ毛嫌いしていた男だった。ガンテツは容赦なく暴力はふるうが、
決して人を殺すことを容認してはいない。倉田は正義だなんだと言っているが、その為に人を殺してしまうかもしれないという衝動が
心の奥底でせめぎあっていたようにみえる。その倉田に完全に舵を切らせたのが、殺人罪で服役中の息子・英樹(石黒英雄)で、
倉田は自らの信念を貫く為、英樹を出所後に殺害しようと決意。その景気づけ?として担当事件の3人を殺害した(と玲子は確信する)。
しかし、倉田には英樹を自ら手にかける事は出来なかった。そんな父の意を汲んで息子は静かに命を絶つ。それが分かっていながら
倉田は英樹を止めなかった。かくして、倉田の正義は貫かれたわけだが、実は英樹が起こした殺人事件にはある事情があった。
息子が人を殺すに至る抜き差しならない事情を、玲子から聞き驚愕する倉田。倉田は息子の事件の背景を調べることは
していなかったのだ。なぜしなかったのか。初動捜査の情報を信じたからだろうが、もう一つ、倉田は自分の正義を貫きたいという
願望に逆らうことが出来なかったのではないかとも思う。「人を殺したら、殺した人間の命をもって贖え」という倉田の潔癖な信念は、
法律や倫理の点で認められるものではない。しかし、それが自分の身内だった場合、身内だからこそ、自らの信念を遂行出来る、
遂行しなくてはならないと感じたのではないか。
父親だからずっと悩んできたが、結局はその「過ぎた正義」を貫くことを選んでしまった。しかし、それは取り返しのつかない
「自己満足」でしかなかったのだ。
玲子に言われたように、カラカラになるまで後悔し続けなくてはならない倉田を見て、気の毒だとは思わなかったが、
傲慢な信念に縛られて破滅した男を哀れだと思った。(クーラン)