休日

この日は完全復活したオットの希望で、なぜか電気屋に出向く。何か買ったわけではなく、目の保養をしただけだったが。
特に用事が無くても電気屋で時間を潰すことに、さしたる疑問も感じなくなっている現状が不安(笑)。
帰りに「amepote」というお店で軽く呑んだ。ということで今日のつまみ

ソーセージ・ポテト・温泉卵寄せ、シラスのサラダ  オットはビール、私は米焼酎できめる


大河ドラマ平清盛」第4回鑑賞。<あらすじ>北面の武士として鳥羽上皇三上博史)に仕え始めた清盛(松山ケンイチ)は、佐藤義清(藤木直人)と出会う。
義清は卓越した武芸を披露、璋子(檀れい)と女房達の歌合でも名人の堀河局(りょう)の歌に適切な意見を述べ注目を浴びる。
忠盛(中井貴一)は観音堂に観音像千体を寄進する等、璋子への愛憎に苦しむ鳥羽上皇の心の隙に入り込み、武士としては初めて、
内裏への昇殿が許される「殿上人」に昇りつめる。清盛は、武士の心を忘れ、出世に勤しむ父の姿に反発を感じていた。


清盛は「北面の武士」に入隊。ここでいう「北面の武士」とは、ベルばらの「近衛隊」みたいなものなのかしら?(違うか)
ところが、顔に白粉をはたいて、璋子や女房達に取り入るチャンスを窺う「北面の武士」の実態に、清盛はゲンナリ
そこで出会った義清(藤木直人)の文武両道の描き方が印象的だった。前回、北面の武士として賊を成敗するシーンで
登場していたが、雑魚を相手にした時の「上から目線」での刀の抜き方等に、それだけ腕に覚えがあることが見てとれる。
今回の歌合せのシーンでは、堀河局に意見を述べていたが、名人の彼女だからこそ敢えてぶつけてきたと感じた。
とは言っても、人と優劣を競いたいのではなく、その道の高みを極めるのが楽しくて仕方がないという感じ。
最初から、清盛達とは、生きる価値観が異なる男として描いている。
ところで、歌合せのシーンで、高貴な璋子がいるにも関わらず御簾が下りていないのが気になったが、陰影に富んだこのドラマの
画作りでは、仕方がないのかなとも思う。あれで御簾下ろしたら、誰が誰の顔やら分からなくなりそう。
その璋子と鳥羽の会話は今回も壊滅的。前回、いけしゃあしゃあと密通を認めた璋子に「謝ってくれ」と掻き口説く鳥羽。
それは、「謝る=密通を認める」ことはしないでほしい。今度は否定してほしい。という鳥羽の願いと仏心の表れなのだが、
そんな回りくどい心遣いを、この不思議ちゃんが理解できるわけがない。「仰せの通り」あっさり謝って、またもや鳥羽を
絶望の淵に叩き込む。ていうか、鳥羽もめんどくさい。前回の時点で諦めないって、どんだけドMなのよ。
でも、散々「後朝の歌」とか作ってきたのだろうに、璋子っていう人はホントに男女の心の機微に疎い人だと思う。
正直というか、今まで嘘をつく必要などなかった幸せな人なのだ。でも、今後はそれではすまないはず。
しかし、「事後」の璋子の髪の乱れなどに、妙に生々しさを感じると同時に、この夫婦の痛々しさもそこはかとなく伝わってくる。


ついに「殿上人」に昇りつめた忠盛のことを、「武士の心を忘れた情けない男だ」と清盛は嘆く。
もちろん見当違いも甚だしい話で、忠盛が鳥羽上皇に観音像を寄進出来たのは、鳥羽や朝廷の情報を詳細に把握していたからだ。
打ち興じている舞と和歌はいわばその為のツール。顔を白塗りしたり、ひがむくらいしか能がない輩とは、「取り入り方」の次元が違う。
貴族達の「ご挨拶」には、よく耐えていたが、あれくらいのことは予測していたはずだと思う。むしろ、あの程度のことで激する
安いプライドなど、忠盛は持ち合わせてはいない。それもこれも「武士として朝廷で力をつけ、絶対に王家の犬などでは終わらない」
という野望があるからだ。その志の高さに触れた源為義小日向文世)は、忠盛と自分の差に愕然とし、清盛はようやく
父の真意を知る。ぞんざいな口をききながら、照れ笑いを浮かべる清盛を見て、ようやく彼の反抗期も終わったかと感じた。
これ以降、少しは思慮深くなってくれるのだろうか。(クーラン)