舌負傷中

金曜だが、オットは舌を負傷中の為、呑み会はなしだった。

  • くずし豆腐のきのこあんかけ(とろろ昆布・オクラ)
  • 秋刀魚のかば焼き
  • とろろ
  • ミネストローネ(ピーマン・パプリカ・人参・茄子・玉葱・キャベツ・白菜・ウィンナー)
  • その他 


オットの舌の負傷を考慮しての献立。食材は「なるべく細かく」を心がける。でも、思ったよりは痛まないらしい。
私は、秋刀魚を肴に日本酒できめた。オットはもちろん呑まず。


★「最後から2番目の恋」初回鑑賞。<あらすじ>鎌倉を舞台に45歳独身女性と、妻と死別した50歳の男性の恋を描く。テレビ局で仕事一筋に働く千明(小泉今日子)は
老後の不安を感じるようになる。老後は、はやりの古民家で暮らしたいと考える千明は、鎌倉へ物件の下見に。
そこで、市役所で働く和平(中井貴一)と出会う。


冒頭、テレビ局でバリバリ働く業界人の千明を見て、「トレンディ・ドラマか」と生ぬるい目で見てたんだけど、独身仲間との
女子会当たりから、段々と見入ってしまう。あのプチプレゼント交換がリアルで、「あるある」と頷いてしまった。
プレゼントが保湿マスクとかお裾分けな感じの美容品というのも、「女子会あるある」。そして、話題が自然と健康や体の話に
なってしまうというのも「女子会あるある」。ギスギスしているように見えて「閉経したかもしれない」と思わず泣いてしまう
千明の切実さが、少しだけいじらしいと思った。しかし、よくもまあ、こんなセリフを小泉今日子に言わせたものだと感心する。
受けて立った小泉さんも凄い。
千明は、頑張って働いて、倒れて、人生見つめ直してはいるんだけど、初回の段階では、イタさが見え隠れする勘違い女としても
描かれているのが、笑えた。
対する和平は市役所の課長。仕事の面では部下に頼られていても?、プライベートでは距離を置かれがちという、微妙な立ち位置が、
またリアルだった。女子職員との「顔近いです」のやりとりとか思わず笑ったわ。
そんな二人が出会うのだが、和平の言ってはならぬ一言で、二人の関係は最悪に。千明と和平の口喧嘩はセリフの応酬がバシッと
決まって、見ていて気持ち良かった。面白おかしく見せる事が出来る主演二人の演技の巧さが発揮されていると思う。


ホントにベタな物語だとは思うんだけど、「こういうの見るの久しぶりだなあ」と感じる。
美しい街で、男女が巡り会って、反発して、そして惹かれあう。これって、ロマンチック・コメディじゃない?
昔はこういうロマコメが映画でも作られてたよなあ。そういう物語の主人公は、大抵どこか寂しさを抱えた大人の男と女だったり
したけど、それでも上限は30代だったと思う。でも、今の「大人」とは、思わず老後の不安がよぎる40代と50代に
なってしまうのか。と考えると隔世の感。「年はとっくに大人になっているはずなのに、思っていたのとは全々違ってる」
という千明のモノローグにも共感した。
登場人物の平均年齢はかなり高めだけど、どこか古臭い作りが自分には合ってるんじゃないかと思う。次回も期待。(クーラン)