夕飯

ということで今日の夕飯

  • 麻婆茄子(豚挽肉・ピーマン・人参・パプリカ・長葱)
  • 厚揚げと野菜赤ワイン煮(ブロッコリー・セロリ・南瓜・パプリカ)
  • 酢の物(ワカメ・笹かま・キュウリ・プチトマト)
  • しめじとじゃが芋の味噌汁


★脚本家の市川森一さんがお亡くなりになった。まだ70歳だったそうだ。
先月、旭日小綬章を受章された際、コメントしている映像をテレビで見かけたが、お元気そうに見えたので驚いた。
インタビューを受けている後ろには、脚本家デビュー作品の「快獣ブースカ」の人形が誇らしげに飾られていて、なにやら
ジンとしたのを覚えている。


傷だらけの天使」「黄金の日々」「山河燃ゆ」「淋しいのはお前だけじゃない」「異人たちとの夏」等、代表作が数多くあり、
そのどれもが、見た人の財産となるような作品になっているのが、本当に凄いと思う。皮肉を利かせ、骨太に見えても、
どこか感傷に訴えてくる脚本がとても好きだった。
脚本にしても、発言にしても、とにかく言葉の力を効果的に使う人だという印象が強い。以前朝日新聞夕刊の「人生の贈りもの」という
コーナーで、ご自身の半生を語っておられたが、学生時代だったか、周りの友人にとても恵まれたらしく、その時の心境を
「自分の人生で知り合うのは、この人達だけでもう十分だと思った」という言葉で語られたことに、とても惹きつけられた。
全然難しい言葉は使っていないのだけど、この当時の心の充足感や、そのままではいられなかったであろうその後の予感が、
この短い一言に凝縮されているように感じた。脚本家という人達の言葉を操つる力をまざまざと感じた。


脚本家デビュー当初は「ウルトラシリーズ」等、特撮番組に数多く参加。個人的に「ウルトラセブン」の「盗まれたウルトラアイ」は、
とても好きな話で、哀しい物語に子供ながら胸をつまらせていたのを覚えている。
特撮作品に対する愛着も深いご様子で、「ウルトラセブンでは、アンヌ隊員が絡む話を書いてみたかったが、大人気の彼女は
脚本家内でも取り合い状態。メインライターではない自分には書けず、ソガ隊員メインの話を書いたりしていた」等々、
ファンにはたまらないエピソードを面白おかしく語る、サービス精神旺盛な方だったと思う(笑)。
その集大成?だったのが、1993年のNHK土曜ドラマ「私が愛したウルトラセブン」で、セブン制作時の虚実入り混ぜたエピソードの
数々がとても興味深く面白かった。これもまた切ないラストで、ひし美ゆり子=アンヌ隊員が叫ぶあの言葉に思わず泣きましたよ。
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素敵な作品をありがとうございました。改めてご冥福をお祈り申し上げます。(クーラン)