今日は祭り

休日。この日は「午前10時の映画祭」に参加する為、休日の我が家としては驚異的な早出をして映画館に向う。
席は前日オットがとっておいてくれた。ありがとう、オット。


今回観た映画は「ロンゲスト・ヤード」 (監督:ロバート ・アルドリッチ 出演:バート・レイノルズエディ・アルバート)。
看守のアメリカンフットボールチームが囚人達の即席チームと対決する。昔、テレビ朝日日曜洋画劇場でよく放映されていて、
私も何度か見ている。でもノーカット、字幕版を劇場で見るのは初めてだったので、楽しみだった。や〜、面白かった。
そして男臭かった(笑)。今回見て思ったのは、記憶していたよりもシリアスな雰囲気の映画だったということ。
テレビで見た時はシニカルなユーモアが漂っていたので、あれは吹き替えの声優さんの力も大きかったのだと思う。
あと、フットボールに詳しくないので、字幕だと試合状況がいまいち理解出来ない部分もあったな(笑)。
むさ苦しい男しか出てこない映画なんだけど、演出はクドくなくて、友情や喜びや悲劇が平坦に描かれる。そこに改めて好感を持った。
物語的にはかなり無茶苦茶な話だと思うんだけど、タフガイに見えて、実は小ズルくて流されやすい、弱い部分もある
ポール(バート・レイノルズ)を中心に据えたことで、なんだかんだでストーリーに引き込まれてしまう。髭を剃ってイヤにサッパリした
バート・レイノルズの笑顔が、ストーリーが進むにつれてジワジワとかっちょよく見えてくるところが凄かった。
アメリカでなければ作れない映画だと思う。そして「ロンゲスト・ヤード」という邦題は本作にとても合っていると感じる。


実は先日、本作公開時のパンフレットをGetしていた。
 男臭い(笑)。
家に帰って早速見てみたけど、読むところが少ない。当時の映画のパンフはこんな感じだったのかな。
あんなに物凄い面構えの男達が出ているのに、役者の紹介や情報が少なくてビックリ。
一番驚いたのは、本作の原題「MEAN MACINE」は囚人達のチーム名なのだが、パンフに書かれていた日本のキャッチコピーでは、
なぜだか「ダーティー・イレブン」と呼称されていた。ちなみに本編では一度もその名前で呼ばれたことはなかったし、
字幕にも書かれていなかった。なんだろなあ〜。 今回見たのは新訳だったからか?


ところで、今回シネコンで観たのだが、待ち時間に劇場を見渡すと、小学4.5年生くらいの女子二人組が着席していた。
いかにも「初めて友達同士で映画を観に来た」といった風情で微笑ましく見ていたが、「あれ?まさかコレ観に来たわけじゃないよな」
と気が付いた。教えた方がいいのか悶々としていたが、席が重なっていたお客さんに教えてもらって移動していた。
お目当てはポケモンだったらしい。気が付いて良かった・・・。「ローマの休日」なら良かっただろうが、これは「ロンゲスト・ヤード」だ。
胸毛ボーボー、髭面の酔っぱらいが、赤いスケスケガウンの女を張り倒すオープニングを観た日にゃ、映画が嫌いになってしまうと思う。
トラウマを作らなくて本当に良かったわ・・・(笑)。(クーラン)