残業

この日はオットが残業で夕飯要らずとなる。私もあるもので適当に済ませる。
ということで今日の夕飯

  • 枝豆
  • サラダうどん
  • ぷるぷるプリンケーキ(デザート)


★「鈴木先生」 第2・3回鑑賞。
第2回は「食事中の左手」と「酢豚」のエピソード。
他人様のマナーを軽く注意するより、カレーを「げりみそ」と口にする方が、よっぽど精神的負荷が強いのではと、オバさん的には
思ってしまうのだが、それほど我慢ならないことと感じる気持ちも分かる。
小学生の頃の方が、悪気もなくお互い注意出来ていたような気もするなあ。そして、年がいけばいくほど身についた習慣について、
アレコレ言うことも言われることも避けるようになる。それは各家庭の文化を否定することにも繋がるから。というのは、
誇張でも何でもないと感じた。しかも、思春期真っ只中の中学生ともなれば、人前で注意されることは侮辱されたことと同じように
感じる子だっているだろう。そうしない為に、敢えて暴言を吐く出水の思考は理解できる。
でも、若き日の鈴木先生 (長谷川博己)の注意の仕方、あれはやり方間違えたと思うよ。あんなにハッキリ言っちゃダメ(笑)。


「酢豚」の話は、ホントに好きなエピソードなので楽しみだった。
この話で一番驚いたのは、教育においては「多数決の原理」も退けられる場合があるということ。
酢豚が給食のメインメニューの日、酢豚を全く食べられない少数派の子供は、その日の栄養がかなり不足してしまう。
そうまでして、酢豚を存続させるべきなのか。
多数決的には「食べられる」が多いので「存続」になるはずが、上記の理由で「廃止」になる。
昔なら無理矢理食べさせていたが、今の教師にそのような強制力はない。それが現場の実情なのだ。
あと、ふと思ったのだが、「存続」になった場合、酢豚を食べられないのは「自己責任」なので、午後は空腹でも仕方がない。
と言う考え方も生まれてしまうのではないか。弱者切捨てにも繋がってしまうのかなあとも感じる。
原作では違うのだけど、初回で「友達を信じること」について多数決を用いた足子先生(富田靖子)が、「酢豚の存続」については、
多数決の原理を否定しているという矛盾が面白かった。


第3回は「山崎先生壊れる」のエピソード
第2回を見て、なぜこの話を2回目に持ってきたのか、よく分からなかったが、第3回を見て納得。
2回で語られた「自分の弱さ・未熟さが、知らないうちに誰かを深く傷つける」という事実が、「人気投票」という形で
山崎先生(山口智充)を容赦なく襲う。
や〜、コレ演じたのがぐっさんでホントに良かったと思う。力のない俳優や色の無い芸人が演じていたら、原作の悲惨さに
負けてたと思う。個人的には、ぐっさんは起用で何でもそつなく巧くこなす人というイメージなので、卑屈の塊の山崎先生とは、
かけ離てるように感じる。だからこそ、そういう人が思い切りよく演じるダメ人間を見てみたかった。
この話は匙加減が物凄く難しいと思う。どうしたって後味が悪い話なので、やりすぎると取り返しがつかない位のDEAD ENDに
なりかねない。でも、山崎先生はやっぱり・・・という部分や、先生を傷つけた女生徒の勘違いな友情も語らせなくてはいけない。
最後までやたらと緊張して見たけど、悲惨さ・残酷さ・絶望感を絶妙な塩梅で滲ませていたと思う。もっとえげつなく演じさせるテも
あったとは思うが、中学生の話だし、これ位が丁度いいと私は思う。しかし、ぐっさんってやっぱり怒ると怖いんだね。
(クーラン)