三連休初日

三連休初日。しかしオットは休日出勤の後、呑み会。私も一人酒する、
ということで今日のつまみ

  • 鶏肉の唐揚げ
  • 鮭のハラス
  • サラダ  芋焼酎「爽 飫肥杉」できめる

 アルコール度数20度
呑んだことあるような・・・。と思って調べたら、赤バージョンを呑んでた。こちらは爽バージョンなだけあって、
心なしか、呑みやすいすっきりした味わいになっているような気がする。


★「マドンナ・ヴェルデ〜娘のために産むこと〜」第二回鑑賞。<あらすじ>みどり(松坂慶子)の子宮に戻した理恵(国仲涼子)の受精卵は無事着床し妊娠した。みどりの妊娠に不審感を
もつマリアクリニックの助産師・妙高柴田理恵)に理恵は詰問され、かわすが、尊敬する茉莉亜院長(藤村志保)にだけは
真実を告白する。一方みどりに交際を断られた丸山(長塚京三)は、みどりがクリニックに入るのを見て妊娠を確信する…。


みどり懐妊。
密かに喜びを分かち合うみどりと理恵の親子の姿が印象的だった。このシーンは初回の冒頭にも出てきていたけど、
こうして見ると親子の抱擁というよりは、みどりが理恵とその子供をしっかりとその手に抱いて守ろうとする姿にも見える。
何十年ぶりのつわりに苦しみ、それでもお腹の子のために食生活に気を配るみどり。「借り腹」と言ってしまえばそれまでなんだけど、
生まれるまではお腹の赤ちゃんは確実にみどりの体の一部だという事実は、なんだか不思議な感じがする。
そんなみどりに事あるごとく「私の赤ちゃんによろしく」と伝える理恵。相変わらずみどりに対しては偉そうで若干イラッとするが、
この秘密の共有でみどりと理恵の精神的な距離が少しずつでも縮まっていけばいいのにと感じた。理恵の夫の紳一郎(片桐仁)も
前回は代理出産に対して、あまりにも他人事な感じで唖然としたが、今回は幾分喜んでいるようにも見えたので良かった。


妙高のオンナの感の鋭さには舌を巻いた。彼女の探るような視線はねちっこくサスペンスタッチに演出されていて、条件反射で
物語に集中してしまう。妙高にしてみれば死期が近づく茉莉亜院長を余計な心配から守りたいだけなのだ。誰かを心から大切に
思う強い感情が、理恵とみどりの代理出産を阻む要因になるという展開も面白いと思った。
しかし、茉莉亜院長の真意は妙高と違っていた。医療訴訟中の跡取り息子は産婦人科医としての自信を喪失、自身には死期が
近づき、失意の底にいた茉莉亜院長は、未来がないクリニックで最後に生命がとりあげられることを、心から喜ぶ。
代理出産で生まれる命は、もう何も残っていないと思っていた老医師と病院の希望ともなるのだ。心からの祝福を受けて
表情を和らげる理恵にホッとした。もしかしたら、理恵はみどりより茉莉亜院長の方がよっぽと親近感を感じているのでは
ないかとも感じてしまった。


今回のハイライトは丸山でしたね。や〜、イイキャラしてますよ、彼は。
皮肉屋で毒舌家。海外を飛び回り、家族を持たず、仕事一筋の人生を送ってきた丸山は、なぜかみどりが気になって仕方がない。
交際を断られて諦めるどころか、更にみどりのテリトリーに接近してくる。やってることは殆どストーカーだが、長塚京三
上品さとウイットに富んだ演技のおかげで、そこまでの嫌悪を抱かずにすむ。
丸山が勤め上げた職業が「記者」だと設定が面白い。好意を持つと相手を調べ上げなくては気が済まない習性や、ただならぬ
事件の匂いを嗅ぎつける嗅覚が丸山には備わっていて、その結果、彼はみどりすら気付かない彼女の「危うさ」に惹きつけられたのだ。


みどりのその「危うさ」の根源となるものは、娘への愛だ。初回を見て、みどりがなぜそこまでするのか、もっと考えてから
引き受けるべきではないかと思っていた。
しかし、今回「娘がいたから今まで生きてこれた。だから、今度はその恩返しに娘に子供を産んであげたい」というみどりの
言葉を聞いて、彼女の決意の深さや潔さの理由がなんとなく理解できるような気もした。
ずっと「子供のため」に生きてきた女性の芯の強さを前にして、丸山は真実を知っても口外しないと約束する。
現実家で男である彼がみどりの選択を実際どう感じたのか気になった。
しかし、「私の赤ちゃんによろしく」が丸山にバレるきっかけになってしまったとは・・・。


産まれるまでお腹の赤ちゃんに「忍」という名前を付けて優しく呼びかけるみどり。亡き夫との思い出から名付けたらしいが、
赤ちゃんの親は娘なわけだし、あの理恵が聞いたらいい気がしないのではないかしら。
「私の赤ちゃんによろしく」という言葉を微妙に不安に感じてしまうのは何故なのだろうか? 次回も見ます。(クーラン)