「海月姫」第五回感想

なんか、ちょっとジンときた〜。
大家が天水館売却に前向きである事実が判明し、さすがの尼〜ずも再開発計画説明会に足を運ぶ。
ところが、スーツの人を見ても石化し逃げ出す始末。
まやや(CV:岡村明美)は相変わらずのオーバーアクションを「静かに!」と注意されて怒ってたけど、
何事も時と場合があるからね。その場に合った言動をしなくてはならないのは当然のこと。
しかし、尼〜ず達がここまで内弁慶?だとは思わなかった。気に入らない入居希望には
強いお断りメールを出せるのに、なぜ肝心な時に逃げ出してしまうのか?
ん?メールだから出来たのか?誰かの顔を見て自分の意見を主張するのはまた違うからな。


ところが、蔵之介(CV: 斎賀みつき)は為す術もなく諦めムードに入る尼〜ずと
月海(CV:花澤香菜)を一喝!メイク道具と衣装を持ち込み尼〜ず達を改造すると、こう叫ぶ。
「誰かに話を聞いて欲しければ相手をふりむかせなくてはいけない!
戦うときには、戦う格好をしなくちゃいけない!だが、その格好じゃ戦えないことだけはわかってくれ!
そんな難しいことじゃない!鎧を身にまとえ!」


これは、第三回の「どうして女の子はキレイにならなければいけないの?」という
問いの答えになっている。そして、コレが全ての理由ではないとはいえまさしく真理をついた答え。
今更言うことでもないけど、当然社会はそれで回ってますよ。初見で身だしなみが
良い人と悪い人がいた場合、当然身だしなみが良い人の方が好感度が高いに決まっている。
それを足がかりに今度は仕事や社会に対して信頼を勝ち取っていくんですよ。
(もちろん、これは女子だけの問題ではない)
誰かに好意を持たれたかったら、対等に関わりたかったら、媚びてるとかいう意味ではなくて
それ相応に身の回りを整える。ファッションは自分を有利に導き、守る鎧なのだ。


尼〜ずが説明会から逃げ帰ってきたのも、自分達の場違い感が堪えられなかったから。
確固としたポリシーがあるなら、周りの奇異の目も跳ね返せただろうが、
彼女達にはそこまでの強い自我はない。
でも、それ相応の服装が自分を奮い立たせる鎧になるなら、絶対やってみるべきだ。
それは誰も不幸にしないし、不快にもならない。
(自分もあまり強くは言えないが、この趣旨には賛同する)


とはいうものの、古典的オンナの鎧をフル装備した稲荷(北西純子)には笑った。
狙うは月海の想い人・修(諏訪部順一)。「枕営業」という古典的闘いで、再開発を有利に運ぼう
という思考が更に笑えた。でも対戦相手の修はいまだにジャージ・ノーメイクの月海には
気付かないし、童貞だし、かなりビュア。大丈夫かな。(クーラン)