耳年寄り

家にいてもそろそろ薄寒くなってきた。各部屋のドアを閉めているが、そのせいか
オットが電話をかけてきたのに気付かなかった。ていうか、耳が悪くなったのか?
家長はプリプリしながら帰宅。夕飯は家呑みした。
ということで今日のつまみ

  • オクラのせ温奴
  • ワカメとラディシュの白出汁生姜和え
  • カキのスモーク
  • 真鱈のソテー トマトソース添え
  • ロールキャベツ入りコンソメ煮込み(しめじ・じゃが芋・パプリカ・玉葱・キャベツ)
  • その他 オットは淡麗グリーンラベル、私は白ワインできめる


★「99年の愛 〜JAPANESE AMERICANS〜」第二・三話鑑賞。


一応見てます。見てるんだけど・・・。
第二話。長吉(中井貴一)・とも(泉ピン子)夫婦の長男一郎(草序イ剛)は大学生になるが、
日系移民への差別は20年前と全く変わらない。
街を歩いても、学校へ通っても、自分の家の敷地内でも、いちいち白人に絡まれ強姦されそうになる
日本女性。当時のことはもちろん知らないが、年がら年中ここまで危険な状態だったのかと
チラッと疑問に感じる(すみません)。アメリカ人はことごとく野蛮人として描かれていて
色んな意味で大丈夫かと心配になった。


一郎は大学で領事館職員の娘・しのぶ(仲間由紀恵)と知り合う。
しのぶも、ともと同じで、控えめに見えながら欲しいものは欲しいと自ら働きかける女性で好感を持った。
優等生で奥手な一郎に対し、自分の好意を包み隠さず示すことにためらいが無い。
でも、一郎の傍にいたいが為に帰国船から飛び込み泳いでアメリカに戻ったしのぶには目が点に・・・。
脚本的にありなのか?この展開は・・・。


一郎の妹のしづ(寺島咲)とさち(川島海荷)は、女性の身では危険だからと日本へ帰国させられるが、
普通幼い子供二人だけで行った事もない祖国へ帰すかね。ともが付いていけばよかったんじゃないの?
案の定長吉の実家では厄介者扱い。そりゃそうだよ。厳しい生活の中、20年もあってない兄弟の娘を
食わす余裕なんてありゃしない。みんな生きていくのに必死なんだから。
長吉がともに自信満々で「君は私の兄弟を信用できないのかね?」と言いきる理由が分からなかった。
しづとさちは二人のおばの家にそれぞれ引き取られるが、行った先が広島と沖縄っていうのも、
若干あざとく感じる。


第三話。長吉はFBIに連行され、一郎達日系人強制収容所へと送られる。
砂漠中の収容所。その劣悪な環境には驚かされた。しかし、そんな中でも学校を作り、畑を耕し、
はたまた日本庭園まで作り、収容所生活を少しでも前向きに過ごそうとする日本人の姿に感動した。


収容所で一郎と弟の次郎(松山ケンイチ)は「しづとさちは帰国して良かった。
日本ならジャップと差別されないから」と語るが、その頃二人は「アメリカ人」として
激しいイジメにあう。当時は都会から田舎へ疎開しただけでもイジメられたと聞く。
それが日本人の顔をしたアメリカ人なら・・・。二人がどれだけ辛く惨めな思いをしたか想像に難くない。
一郎達は、日本というだけで何故ここまで楽観出来るのか、最初は不思議に思った。
でも考えてみれば、日系人達は同胞意識が強く、日本人同士助け合うのが当たり前という意識が
強く根付いている。当然祖国なら親切にしてくれると思ったのかもしれない。


少し残念だったのが、日系人代表としてアメリカ側との交渉を担当する“日系人協会”山岸(大泉洋)の
描き方。日本人としてアメリカ人との間に入り、双方の調整をはかっていくのには、
彼にしか味わえない怒りや苦悩があったはずだと思う。そこをもう少し見たかった。


色々腑に落ちない部分もあるのだけど、当時の日系人の苦闘を知ることが出来る。
残り二回もなんとか見るつもり。(クーラン)