「バクマン」初回感想

NHKアニメワールド「バクマン」初回鑑賞。
―特に夢もなく、平凡な毎日を送っていた真城最高(CV:阿部敦)。彼はある日、片思いの少女、
亜豆美保(CV:早見沙織)のラクガキが描かれたノートを、クラスメートの高木秋人(CV: 日野聡)に
見られてしまう。しかし秋人は、からかう様子もなくこう提案する。
「俺と漫画家になってくれ!」―


うん。まず絵もキャストもイイ感じだと思います。キャラデザもすっきりした線で、
どちらかというと一巻より最新刊に寄った画になっているのではと感じる。


ただ初回のせいか、そつなく無難にこなしているという印象も残った。
私は、面白い原作をアニメ化するのならアニメ版ならではの解釈や表現も見せてもらいたいと
思う方なので、もったいなくも感じる。
でも、そう考えるとですね。この「バクマン」はもしかしてアニメ化するのに非常に適さない作品かもと
思えてきた。その理由として原作の膨大なセリフ量がある。取捨選択したとしても相当な量だし、
それに支配されてしまえば、ただストーリーを追うだけのアニメにならざるを得ない。
同じ原作コンビの「デスノート」アニメ版も見ていたけど、あれは深夜枠ということもあって、
原作とは似て非なるドロッとした雰囲気を果敢に演出しようとしていたと思う。
しかし「バクマン」はNHKで夕方放映、主人公は中学生(開始当時)。デスノートの演出法は使えない。
打開する方法など私には到底分からないが、希望するのは登場人物を各々キャラだちさせてほしい。
本作は登場人物が多いんでね。演出で各々きっちり目立たせてあげてほしいです。


あ、出だしの「超ヒーロー伝説」のOP(song by 影山ヒロノブ)はものすごい良かった(爆)。
架空のアニメのOPがまるまる一曲流れて、あれだけの為に他のキャラも設定されてたし。
ああいう本筋と関係ない無駄な労力が好き。あれで逆にハードルあがっちゃったのかも(笑)。
そのあとの番組OPが霞んで見えた(笑)。本作は劇中漫画?も多いのだし、そういう部分では
遊びを取り入れてもいいのではと思う。そこも楽しみにしてます。(クーラン)