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おおきく振りかぶって(15) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(15) (アフタヌーンKC)

もうとっくに出てたのに気付かなかった・・・。表紙は久々の西浦。
この巻は試合なしの日常編。それがとっても面白いのだから恐れ入る。
今回は桐青のカズさんと美丞の倉田がなんか切なかったなあ。
試合に勝つ者がいれば当然負ける者もいる。どんなに努力しても負ける時は負ける。
でも野球で負けても人生は続く。例えもう野球を見たくないと思うほどの虚しさを抱えてしまっても。
桐青の準太が練習に来ないのもカズさんと同じ気持ちだからなのだろう。
美丞の呂佳が倉田にやらせていたラフプレーも、元はといえば「そこ」からきている。
「自分はもう一生ボールに触らない。自分に免じて後輩にはやらせないで」と懇願する倉田に
「お前にそんな価値があるのか」と言う呂佳。倉田の価値とかそういう問題じゃない。
呂佳がしたことは、結果的に野球が大好きな子から野球を取り上げる形になった。
試合に負けて野球を止めた方がまだ自分を納得させることが出来ると思う。
呂佳にはその責任の重大さに早く気付いてほしい。
このまま倉田が野球を止め、呂佳が始めるなんておかしいと思うな・・・。 
発刊ペースが早くなったような気もするが、これでも遅いくらい。もっともっと早くしてほしい。(クーラン)