黒執事II 第七話

「殺執事(ころしつじ)」やっと見た〜。
セバスチャン(CV:小野大輔)とクロード(CV:櫻井孝宏)に、アロイス(CV:水樹奈々)を
復讐相手として認識するよう仕向けられたシエル(CV:坂本真綾)は、沸々と憎悪を滾らせる。
ただ、てっきり犯人を捏造しているのかと思ったら、第三者の証言が出てきたりしているので、
あながち嘘とも言いきれない。真相は女王が主犯でトランシーは実行犯だったという線もある。
あるいはトランシー家執事が嘘を真にしたのかも。


そのアロイスに招待を受けたシエルは殺す気マンマンでセバスと共にトランシー家に乗り込む。
アロイスは、主人の代わりに両家の執事の決闘を提案しシエルはもちろん了承。
戦闘シーンは面白かったけど、セバス一人にトランシー家は五人で臨むって、卑怯じゃないかしら?
でも、クロード以外はたいして役に立たず、結局はセバスの引き立て役なのであった(笑)。
あ、トンチンカンはやっぱり人間じゃないみたいですね。
クロードは「永劫の闇を纏いし伝説の魔剣 レーヴァテイン」とかいうブツを披露するけど、それを
取り出したのはハンナ(CV:平野綾)の体内から!何なのハンナって、クロードの四次元ポケットか?
そしてこの魔剣はOPで登場しているもので、この段階から飛び道具披露しちゃって大丈夫かクロード、
とちょっと心配になったりもした(笑)。


ところが、執事の闘いもろくに見ず自ら決闘を始める主達。前半はアロイス有利でシエルを追い詰める。
「君の魂をバラバラにしてうちの蜘蛛達に喰わせてやる。セバスチャンはさぞ悔しがるだろうね」
ここでアロイスの目的が判明。シエルを欲しがるのはセバスを苦しめたいかららしい。
もっとシエルに直結する理由で欲しがっていると思ったのでこれはちょっと意外。
アロイスとセバスの間にも何か因縁でもあるのだろうか?
でもシエルって、前作もセバスと手を組みたい虐殺の天使に酷い目にあわされてたし、
つくづくカワイそうな子だと思う(笑)。


決闘後半は、自らが傷つくことも省みない坊ちゃんの気迫が勝り、アロイスはシエルに腹を刺される。
血と涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながら恥も外聞もなく命乞いをするアロイス。
それを鼻で嘲笑い剣を突きたてようとするシエル。
たぶん、ここに二人の違いがあるんじゃないかなという気がする。
何としても生き抜くために悪魔と契約したのがアロイスなら、悔いなく死ぬために
悪魔と契約したのがシエルなのでは。
シエルの潔い生き方も好きだけど、アロイスの無様だろうが石にしがみついてでも
生きようとする姿も、私には否定出来ないなあ。


またクロードにも大きな変化が。シエルの流した血を舐めたクロードはその魂の本質を理解する。
「悪魔と契約しその力を得ながらも、意味を持つのは己の手による復讐のみ。
血と死と闇を知りながら、その魂は純粋 純然、純白・・・」
どうやら俺の餌(=アロイス)よりこっちの方が美味そうだと気付いてしまったみたいなんですよね。
クロードのアロイスを見る目が冷たく覚めていくのが分かる。
やはりあちらを喰いたいと思うのだろうか。主の命は絶対だけど、
それがセバスからシエルを奪うことなら、喰っちまってもいいってことにもなるよな。


しかも、復讐を遂げた魂は更に美味になるらしい。
シエルの魂が純白というのには違和感を感じたんだけど、記憶を失った状態ならそうなのかもしれない。
あの後、色々なものを喪い、傷つけ、傷つけられた。その経験こそが魂を熟成させたのだと思う。
そうなると、シエルはいつか記憶を取り戻さなければならない。セバスの狙いもそれなのだと思う。
でも、それはシエルにとっては辛いことなのかもしれない。
それに記憶を取り戻した時、シエルは事実を受け入れることが出来るのだろうか。


決闘は強制終了させられたが、悪魔達に言いように踊らされる坊ちゃん達がかわいそうで仕方がない。
アロイスもクロードにあんな目で見られてかわいそう(泣)。
次回はアロイスの正体が明かされるらしい。期待大。(クーラン)