ヤマンバオバサン

休日。この日は、映画を観に夕方から「ラピュタ阿佐ヶ谷」に向う。
暑いので出がけにシャワーを浴びたが、支度の最中オットに「間に合わないかも」と急かされて、
髪もろくすっぽ乾かさず慌てて家を飛び出す。映画館に到着後鏡を見たら髪がボサボサ、
まるでヤマンバだった。思わず赤面。
映画終了後、通りすがった「創作和風居酒屋 阿佐谷 辰」というお店で軽く呑んだ。
ということで今日のつまみ

甘海老とモッツァレラのサラダバジルソース&砂肝とレバーのピリ辛和え

チーズ&ガーリック炒飯  オットはエビスビール、私は角ハイボールできめる
初めて入ったがこじんまりして落ち着いた雰囲気のお店だった。
休日のせいか、メニューに品切れが幾つかあり、食べられなかったのが心残り。
http://www.k-dining.com/tatsu.html


この日観た映画は「君よ憤怒の河を渉れ」(1976年作品 監督・脚本:佐藤純彌
出演:高倉健原田芳雄池部良大滝秀治中野良子倍賞美津子西村晃)。
〈あらすじ〉無実の罪を着せられた現職の検事が、執拗な刑事の追跡をかわしながら
真犯人を追っていくアクション映画。


初見だったが驚愕した。私はこの映画のことを誤解していた。や、タイトルからして、
重苦しい陰鬱な映画なのかと思い込んでいたが、とんでもない。
これは、70年代我が国でよく作られていた「荒唐無稽な大衆娯楽的アウトロー映画」の
基礎ともなる映画だった(と私は勝手に思った)。
開始早々いきなり事件が起こる等展開は速いが、俳優陣の演技や演出は丁寧でじっくり撮られている。
しかし、だんだんと物語そのものが劇画のような展開になっていき、それが忠実に再現された映画は
結果的に眼を疑うような突き抜けた作品となっていく(褒めてます)。
しかし「底抜け作品」にはならず「エンターテイメント」として成立しているのは、
ひとえに健さんの孤軍奮闘の演技によるものだと感じる。健さんがますます好きになった。
原田芳雄もかっちょ良かったです。ちなみにシリアスな画面にまるで合ってない珍妙な音楽も
癖になりました(笑)。夏の暑い最中に見るには最高の映画だと思う。スカッとした。

君よ憤怒の河を渉れ [DVD]

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考えてみれば、佐藤純彌は「ぺきフー」撮った監督だもんね。既にその片鱗が現われている(笑)。
(クーラン)