negotiator

三連休初日。この日はかねてより懸案だったエアコンの買換えについに着手する。
池袋の総本山に参ろうかとも思ったが暑いし疲れるので、夕方から近場でヤ○ダとコ○マが
並んでいる所に出向いた。
私的希望としてはとにかく「省エネ仕様」のモノ。オット的希望としては「キンキンに冷やす仕様」のモノ。
チラシとブツを交互に眺めているうちに段々と狙いが定まってきた。
あとはお値段。お店の方との値切り交渉に突入。ネゴシエーションに慣れていない我々のような
者には、なかなか根気と精神力が求められる作業だった。結局両者の間を一往復半して決断。
家電芸人のような人ならここで更に二往復位してしまうのだろうか?
困った顔の電気屋さんを見て「もう一声!」と粘れるだけの精神力はなかなか培えない。
ネゴシエーターってすごいんだな。ぐったりと疲れて帰宅。夕飯はクーポンを使える和食系ファミレスで。
ということで今日の夕飯
 
特撰江戸前寿司と海老天小鍋うどん(オット)&もち豚のちゃんぽんうどん(私)
オットはビール、私は麦焼酎できめる。なんとかやり遂げた今日という日に乾杯。


この週の「ゲゲゲの女房」は、水木先生(向井理)の漫画家人生が音を立てて動き始めた
瞬間を描いていた。漫画家的には凪というか無風状態(その分、貧乏は過酷を極める)だった
これまでがまるで嘘のようにチャンスが眼の前に舞い込んでくる。
試行錯誤の中、それを次々とモノにして、まさに階段を駆け上がっていく日々を毎日見続けるのは、
その瞬間をリアルタイムで眺めているようで不思議な感じ。波に乗った人の勢いがすごい伝わってきた。
その様子をそばで見ていた布美枝さん(松下奈緒)の気持ちが分かるような気がする。


「墓場の鬼太郎」がメジャー誌で描かれることについて、「ゼタ」深沢(村上弘明)の
秘書・郁子(桜田聖子)が納得出来ない様子だったがその心情も理解できる。
かつて深沢の雑誌で掲載された作品なのだから、大手に横取りされた気分になるのも当然だ。
いたって呑気に喜ぶ深沢は大局でマンガを愛している人なのだということがよく分かる。
しかし、こういうことの積み重ねが後の「ガロ」売上の減少にもつながってくるのかなあ等と
考えてしまった(勿論そればかりではないが)。ただ、メジャー誌に「鬼太郎」が掲載され
多くの人の目に触れたことが、後のアニメ化に繋がっているのは確かなわけで、
アニメを楽しく見ていた世代としてはこれもまた複雑。


雄玄社漫画賞を受賞する水木先生の晴れ姿を心から喜ぶ戌井(梶原善)と深沢の姿が印象的だった。
水木先生がスピーチする姿を見てると、はるこ(南明奈)や中森(中村靖日)ら名もないマンガ家達の
ことが思い出されてジンとくる。あと、戌井の奥さん(馬淵英里何)の「ウイスキー買ってこようか?」も
沁みた。他人の喜びを肴にして晩酌するんだろうなあ。いい奥さんだよ、ホントに。(クーラン)