モンドの味
GW中日。この日オットは休日出勤の後、呑み会。私もじっくり一人酒した。
ということで今日のつまみ
- 枝豆(昨日の残り)
- ワカサギの佃煮(昨日の残り)
- 焼きビーフン(昨日の残り) 焼酎「老松蔵八屋 国産麦造り」できめる
「モンドセレクション最高金賞受賞」らしい。
だからというわけではないけど、コレ美味しかったです!キレがあって後味すっきり。
「映画『大奥』のポスターが完成した」という記事にかこつけ、小声で一言。
原作はご存知、よしながふみ。男女が逆転した江戸時代を描いた傑作漫画。
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以下、キャストについての極々個人的意見。
水野役の二宮和也氏は身長等の体躯に違和感を感じる。しかし、水野の江戸っ子らしい
粋な話し方は、二宮氏の台詞回しや抑揚にかなり合っているのではないか。
演技の実力も申し分ない人だと思うので期待大。
他も、松島の玉木宏氏とか妙に豪華なキャスティングもそれなりに良いんじゃないかと思います。
一番楽しみなのは阿部サダヲの杉下で、これはもう意外!ホントに意表を突いてた。
(プロデューサーやらスタッフを確認するとキャスティングされること自体は不思議ではないが、
よりによって杉下というのはやっぱり意外だと思う)
生きる術としての「諦観」が身に染みついてしまっている杉下という男を、サダヲ氏がおふざけ無しで
どう演じるのか。これは見てみたい気もする。
でも私がどうしても違和感を拭えないのが、実は柴咲コウの吉宗なのです。
別に嫌だとかじゃなくて「もったいない」と思ってしまったのだ。
映画の物語を読むと、これはどうやら原作の第一巻を映像化するらしい。
この一巻は、よしながふみが描く男女逆転江戸時代絵巻の世界を、読者に噛んで含めるように説明した
所謂導入部にあたる部分だと思う。
第一巻を踏まえたうえで、物語は凄絶を極める逆転大奥の歴史へと転じていく。
「苦しくても生きていくしかない」というこの物語の本質が異様な重々しさと輝きを持って
語られ始めるのは、二巻から先の「三代将軍家光編」以降だ。
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それでもって、実は私は、この家光を柴咲コウが演じるのもありなんじゃないかなあ。
と思っていたのだ。だからもったいないと思ってしまった。
勝気で傲慢な少女。しかしその裏では、女である自分の存在を否定され、いいように認められたかと
思えば打ちのめされてきた。そんな人生を送ってきた女性が、万里小路有功と出会い
身を寄せ合うように恋に落ちるが、それは本当の地獄への始まりだった。
襲い来る苦しみから逃げ出さず、将軍という人柱として為すべきことをやり抜く。
柴咲コウの目力の強さと演技力なら、そんな家光(千代)を演じられるのではないかと思っていたのだ。
(実際、ちょんまげ姿はかなり似合うのではないだろうか)
だから、「吉宗」というのは「もったいないなあ」と思ってしまう。
それに吉宗はもっと年長者というイメージもあったので、そういう意味でも違和感が。
有功は正直まったく思い浮かびません。
愛した女とこの世の地獄を味わいながら、それでも家光の傍にあり続ける男。
相当な説得力をもって演じられる人でなければ成り立たない。そんな人、いそうでいないような・・・。
とまあ、アホな妄想はこの辺で止めておく。
「大奥」を映像化するなら、まさか一巻までというわけにはいかないと思う。
映像として創りたいのなら、二巻以降こそ自分なりの解釈で撮りたいと思うはずなのだ。
キャストに色々文句を付けたが、ついでにもう一言。
今更だが、話題性云々という程度でこの作品を映像化してほしくない。
やるなら長期的に考えてやってほしい。それが出来ないのならやらなくてよい。
以上、私の超個人的な意見デシタ!(クーラン)