マイグラス

この日もオットは呑み会。年度末呑み会ラッシュに突入しているらしい。私ものんびり一人酒する。
ということで今日のつまみ

  • 豆サラダ
  • イカ坦々
  • 卵雑炊 白ワインできめる

 元同期のOが昨年末にプレゼントしてくれたグラスで呑む。
Oが入れてくれた模様がイイ感じにキマッてる。ありがとう。


録画していた「霧の旗」を見る。既に何度も映像化された松本清張の名作。
無実の罪で獄死した男の弁護を断った為、その妹・桐子に復讐される弁護士・大塚の話。
最初は大真面目に見ていたが、開始数十分で別方向に楽しみを見出す自分を抑えることが
出来なくなった。その最大の要因が、主演の市川海老蔵氏。中尾彬ばりの「ナチュラルな演技」で、
殆ど「顔芸か?」と思わせる演技のトーンにこちらの体が慣れるまで、少々時間を要した(すみません)。
そのうち、段々と大塚に「女難の相」(笑)が現れ始める。
いかにも、薄幸そうな愛人が殺人の濡れ衣を着せられて逮捕。
その被害者の恋人のホステスには水をぶっかけられ、妻には三行半を突きつけられる。
そして、無実を証明するライターを所持している桐子に何度も引渡しを求めるが、
その度に冷たく断られる。桐子の、大塚に対するクラブでの優しい仕草と帰り道での
冷淡な態度の落差は小気味良く、確実に大塚を痛めつけてはいる。しかし、演じる相武紗季嬢が
可憐過ぎるせいか、ジャブは綺麗に決まるのに、決定打には至らないといった感が否めない。
そのせいか、大塚が好んでいぢめられに通っているように見えて仕方がなかった(すみません)。


そして、最大の問題はラストの変更だと思う。あれでは、最終的に桐子が投下する「女の武器」は、
「本当は好きだったからなんだ」という結論になってしまうのでは。
大塚にとっての「理不尽な憎悪」の正体が、結局「可愛さ余って憎さ百倍」だったというのでは
ちょっとズッコケる。こんな話だったけかな。(クーラン)