第19話「圏外の女(前編)」

今週の「ケータイ捜査官7 」は、シリーズ初の前後編で、監督は押井守
押井氏、「スカイ・クロラ」で新機軸を打ち出したと思ったら、本作は
以前のような作風に戻っていますね。


ふと熱海に旅に出たケイタ(窪田正孝)が、ハリボテの犬を持った謎の女(安藤麻吹
に付きまとわれる。
ケイタは、この女にバイク壊されたり、携帯(フォンブレイバーではない)海に捨てられたり、
10人前の蕎麦代払わせられたりヒドイ目に遭わされる。
果たしてこの女の正体は…?


哲学的(?)な長ゼリフや突如舞台演出風になってしまうあたり初期の監督作「赤い眼鏡」や
パトレイバー」のOVAを彷彿とさせます。


しかし、結局「ケータイ捜査官」の番外編というより「立喰師列伝」の正編を見ている
ような印象ですね。後編、どう展開するのでしょうか…?


ところで、主演のふたりが立ち寄る蕎麦屋は「多賀屋」さん。
私も熱海を旅した時、何度か訪れたことがある店なので「あっ!」と思いました。
美味しいんですよたしかに、そんな高くないし。

と、いうことで押井ファンには、御馴染みの展開が微笑ましいですが、やはり普通には見れない
エピソードですね。
(セブンほとんど出てこないし、蕎麦食ってるシーンの即興演出はゴダールかと思ったぜ)


今回は「僕は今、若い人たちに伝えたいことがある」では、ないのか?
あ、いや、やはりテーマは「今を生きろ」か…。(○)