「ヒットマン」という映画を観ました。

過日「ヒットマン」(監督:ザヴィエ・ジャン 主演:ティモシー・オリファント)を
日劇PLEXのレイトで観ました。


ストーリィはこんな感じ。
在る所に、孤児(多分)を集めて殺しのテクニックを教育する闇組織があった。
その組織に育成された愛を知らない殺し屋No47。
今回の任務はロシアの大統領暗殺。
程無くミッションは成功するが、このミッションには組織の罠が…。
あはれ47は逃亡者。
ふとしたきっかけでかかわった大統領の情婦と47、二人の逃避行が始まる。
Hitman

しかしこの作品、ロシアの大統領暗殺という国家の一大事を、
ものすごいパーソナルな視点でしか描いてません。
一国の大統領狙撃しておいて「彼女の涙が、彼の閉ざされた
心を開く…(パンフより)」って、いいのかそれで…。


で、この闇組織はバーコード管理システムを推奨してて、
この組織の殺し屋は皆スキンヘッドにバーコードの
タトゥーあり。
バーコード管理の意味するところもよくわからんが、雑踏で屈強などうみてもカタギじゃない
スキン・ヘッドのタフ・ガイズはひときわ目立ち、闇に暗躍することが身上のヒットマンとしては
問題あると思われ、やはり、いいのかそれで…。


更に、組織の追っ手とNo47のアクション・シーンに至るや、複数のハゲがドタバタやってて、
だれが誰だかサッパリわからない。主人公はどこ?といことで、ここでも、
いいのかそれで…。


兎に角、全編、カット割りが細かすぎテンポが速すぎで、そんなに複雑なストーリィではないのに、
内容が非常に分かり難い。
Xboxのゲームが原作で、脚本にかなり無理があるから、観客に考える暇与えないように
進めてしまえ。と、あえてこういう演出にしているような気もする。


結果としてアクションに至るまでのタメがまったくないので、肝心のアクションも盛り上がらない。


最後に武装ヘリが出てきて、主人公に全く命中してないのに撃つだけ撃って帰ってくけど、
なんだったんだアレ?


と、スナイパー映画でも、最近観た東宝「狙撃」のような情緒は全く感じられない作品でした。(○)