また「最も危険な遊戯」そして「荒木一郎」

一昨日、昨日と、取り上げた「最も危険な遊戯」についてまた書いてしまうのだけれど、DVDの
ジャケットにもなっている劇場公開時のポスター、タイトルの「最も危険な遊戯」の『危険』の
文字が傾いている。
これは、本編で♪パ・ララ〜パララ〜♪と大野雄二のテーマとともにタイトルが現れるときも
そうであり、これから主人公・鳴海昌平(優作ね)にふりかかる「危険」は只事じゃないハードな
危険である、ということを如実に表現していて秀逸である。
最も危険な遊戯 [DVD]
こういうのって、誰の仕事なんですかね。
監督の考えなのか、スタッフにタイトル担当の人がいて考えているのか、
どうなんでしょ?


で、劇中、優作を最も危険な目に遭わせるのは荒木一郎扮する悪徳デカ
な訳だけれども、このキャスティングは最高。
映画「白い指の戯れ」のニヒルでハードボイルドな荒木と優作との対立の
構図は否応無しに盛り上がります。


少年の頃、荒木みたいな大人になりたかったなー。なれなかったけど。


で、荒木一郎
何年かに一度、フラっと、少年である私の前にカッコイイ大人ぶりを示して通り過ぎていく印象。
前述「白い指の戯れ」「最も危険な遊戯」そして「あしたのジョー2」の主題歌…。
「ジョー」PART1は尾藤イサオ氏のあの曲で良かったが、PART2にはそぐわない。
熱く燃えた時期を過ぎて 終わり往く人生を悟ったかの如き、後半の矢吹丈には、荒木氏の力を
抜いたあの歌唱がとても似合っていた。
リアルタイムで見た時、シリーズ後半で、この荒木氏の「ミッドナイト・ブルース」に変わった
時(前半は尾藤路線の曲だった)はビックリし、そして「これだ!」と思ったものでした。


その後、「0課の女・赤い手錠」やTV「悪魔のようなあいつ」等の危険でカッコいい作品に
出てることや、ミュージシャンとしての充実ぶりも知った。


嗚呼…憧れの荒木一郎。(○)

ゴールデン☆ベスト

ゴールデン☆ベスト

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ホントは「CONCERTRICK」ってアルバムが、当該「ミッドナイト・ブルース」や研ナオコ
提供した「くちぐせ」オリジナル・バージョンが入っていてオススメなんだけど未CD化なの
でコレを。