「スリザー」に鑑み

どうでもいいけどジェイムズ・ガンは伊藤潤二の漫画「うずまき」にインスパイアされて
「スリザー」を撮ったとパンフレットに書いてあるね。
たしかに、どちらも不可解な何かに街(地方都市)全体が呑み込まれてしまう話で同じだ。


ところで、その「うずまき」、2000年に映画になった。
映画化したのは、ミッシェル・ガン・エレファントのプロモ・ビデオを数多く監督したHiguchinsky
⇒劇場用映画デビュー作。


私は映画のほうが印象的。
この映画も評価されてないけど好きな作品。


怖いというよりは、気色悪い…監督の人並みはずれた(狂った)美意識のみで作品が成立している、
ストーリィとかどうでもいい、強烈な個性の噴出…
この感覚は大林宣彦の「ハウス」を観た時の感覚と似ている。


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なんかねー、風邪ひいた時に見る夢って、いつも以上に歪んでない?あれだよアレ。


両作品に共通する、あの夕焼けのイヤな感じ…。わかる?


ところで「うずまき」鑑賞時、今までない体験をした…。


ナント映画館に誰もいなかった!客は私と妻のふたりだけ。完全貸切状態。
20余年映画観てますが、この体験は後にも先にもこれっきり。
いやー「うずまき」みんな観て下さい!(○)