スリザー

有楽町スバル座で「スリザー」を観る。
田舎街に落ちた隕石には謎の生命体が付着していて、その生命体(宇宙から来た蛭)はヒトを
媒介してドンドン増殖していき、街は大パニック…という怪奇空想映画。


     ↓  のとおりの所謂ゲテモノ映画。この手の映画は大好きです。
Slither
冒頭、隕石がパカっと割れてエイリアンが顔のぞかせているシーンの作り物めいた感じがたまりません。
この種の映画の理想的な導入部。


舞台となる街が死ぬほど鄙びていて(街の唯一の楽しみが鹿狩り解禁の前夜祭という物哀しさ)
そこに住む人々のオーラのなさといったら、もうやるせないくらいの王道マイナー映画。
(ついでにフィルムもなぜか退色気味。)


そんなたそがれた映画に、俺は自身のたそがれた日常を照らし合せるのさ……とニヒルに構える訳。
そんな映画も必要だよね。


それにしても、この娯楽の無い街における史上最大のお祭りが今回のエイリアン襲来だったと
いうことですな。(○)