ザ・シンプソンズ映画化

先程、知ったのですが、「ザ・シンプソンズ」映画化されるそうですね。
ザ・シンプソンズ」とは、ご存知アメリカの長寿人気アニメ。
日本のサザエさんの真逆を行く、ブラックホームコメディアニメです。


ところが、キャストを見てビックリ! これはどうしたことでしょう?
ホーマー(父): 大平透所ジョージ
マージ(母): 一城みゆ希和田アキ子
バート(長男): 堀絢子 ⇒ 田村淳(ロンドンブーツ1号2号
リサ(長女): 神代知衣ベッキー


はああ? なんじゃ、こりゃ?
キャスト全面交代ではないですか?
一体、誰のために?何のために?
もしかして、新規の客を開拓するための話題づくりのキャスト?
私はここに挙げられている芸能人の方々を、批判するつもりは全くありませんが
だとしてもですよ。
この程度の話題づくりで、一見さんがこのカルトアニメを観るために
わざわざ映画館まで足を運ぶと、ホントーに関係者は思っているのでしょうか?
断言しますが、これを観に劇場まで行こうとする人は、昔からのコアなファンですよ。
WOWWOWやケーブルテレビを追って見続けるそんな素晴らしく、熱いファンの方々です。


そして、その皆さんをこのアニメの虜にしている理由の一つが、
声優界の生ける神話とも言うべき大平透さん他、プロの声優の方々の、アメリカンブラックジョークを
自国語のように操る並はずれた芸と言っても過言ではありません。
(もろろん、翻訳・演出も)
特に大平透さんはこのホーマー役に入れ込むあまり、わざわざ自費でアメリカのファン大会に行き、
飛び入りで「私は日本版のホーマーです。」と挨拶して、アメリカのキャスト・スタッフ・ファンを
感激させたという逸話の持主です。


そこまで入れ込んでいる声優の方々が声を当てていない「ザ・シンプソンズ」を、コアなファンが
観に行くと思いますか?
というかキャスト変更を決定した関係者は一度でも日本版「ザ・シンプソンズ」を見たことがあったのでしょうか?
もし見ていれば、あの絵とあのキャストの芸で、長い年月をかけて作りあげた「ザ・シンプソンズ」を
コアなファンは愛しているとわかるはずです。
いつも通りやっていれば喜んで観に来てくれる昔からのファンを切り捨て、話題性を追って・・・。
一体誰をターゲットにした劇場公開なのでしょう?


これは、声優というプロフェッショナルな仕事を軽視しているばかりでなく、
ファンがこの作品に寄せる深い愛情すら、全く無視した暴挙であると思います。


映画版「ザ・シンプソンズ」声優変更に反対するBLOG芳名帳に参加させていただきました。
興味をおもちの方はこちらからどうぞ http://d.hatena.ne.jp/SERIZO/  (クーラン)