イブなのに

せっかくの休日イブだというのに、オットは胃痛。なので、この日作る予定だったメニューは延期することにして、
オットの提案で、某ショッピングセンターに買い物に行くことにした。夕飯はセンター内の沖縄料理屋さんで。
ということで今日の夕飯

豚丼セット(オット)、沖縄焼そばセット(私) オットはビール、私は久米仙できめる。


★「悪夢ちゃん」最終回鑑賞。
〈あらすじ〉彩未(北川景子)が志岐(GACKT)を殺したと思い込んだ結衣子(木村真那月)はショックで昏睡状態に陥る。
万之介(小日向文世)は「意識の世界を捨て無意識の世界に行った」という。このままだと結衣子の身体は滅びてしまう。
そんな状態でも結衣子は予知夢を見ていた。5年2組の生徒が「結衣子を見た」と言う。友達の前に現れすぐに姿を消したと。
このままにはさせない…彩未は結衣子の無意識にアクセス。彩未の過去、夢獣の正体、結衣子の父親…全ての謎が明らかになる。


とっても良い終わり方だった〜。自分が見た最悪の悪夢が現実となってしまったと思い込んだ結衣子は、それを受け止めきれず
意識を手放してしまう。あまりにも辛くて、意識の世界にいることを拒否したのだ。無意識の世界では怖ろしい悪夢を見て、
意識の世界ではその悪夢が現実にならないかと常に怯えている。結衣子は怖くて怖くて疲れ果ててしまった。
ましてや、恐ろしい夢が現実となってしまった世界になど戻りたくない。そう思ってしまうのは、当然だと思う。
しかし、結衣子が無意識の世界で見た悪夢は人を救った。結衣子の悪夢を彩未が分析して、シスターマリカ(藤村志保)の
自殺をくい止めたのだ。「彩未ちゃん。私はあなたがここに必ず来てくれると信じていました。あなたは私の天使だから。ありがとう」
と彩未に言うシスター。彩未も昔は悪夢で周囲の人を傷つけた。けれど、今度は違う。結衣子と彩未は悪夢で人を救ったのだ。


彩未と結衣子の深い縁については、ちょっと出来すぎてるとは思うものの、やはりジンときた。
彩未は幼い頃、ある予知夢を見ていた。教師となった自分のクラスで元気にはしゃぐ結衣子の姿。
その夢札を一緒に見ていた菜実子という少女が彩未に尋ねる。
「この子は誰なの?」「これは菜実子ちゃんの家族だよ。でも菜実子ちゃんはもうこの世にはいないの。」
菜実子とって、それは悪夢以外の何ものでもなかっただろうし、おそらくこの後、彩未が自分の母を線路に突き落とす夢札を見た時は、
彩未そのものを悪しき存在と思ってしまったのかもしれない。けれど、その後、病気を発症してすぐに自分の死期を悟った菜実子は、
すぐに子供を産みおとす決意をする。万之介には子供の父親の名を明かさなかった。父親は誰でもいい、結衣子という名の
子供をこの世に存在させなくてはならないのだ。それは、彩未ちゃんに会わせるため。父親と自分が奪ってしまった彩未の記憶を
取り戻させるため。
「消し去った記憶を取り戻さない限り、君は一生本当の自分を受け入れることができない。そうしなければ人を信じることも
心から笑うこともできない。」彩未にそう言っていた万之介の言葉を思い出す。あれは菜実子の想いだったのだ。
菜実子は、悪夢を見せた彩未のことを恨んではいなかった。自分のことを覚えてすらいない彩未を、ずっと心配して大切に
思っていたのだ。そして、彩未を救うために結衣子を産んだ。彩未が結衣子を救ってくれることも、きっと菜実子には分かっていた。
あの時に見たものは悪夢ではない。と菜実子は彩未に伝えたかったのだと思う。彩未は生徒を愛し守りぬく立派な教師になる。
それのどこが悪夢だというのか。素晴らしい未来へと導く為、菜実子はずっと彩未を見守っていたのだ。
「私はずっと菜実子ちゃんに守られていたなんて」思わず涙する彩未。ずっと一人きりで生きてきたと思っていた。
けれど、それは違っていた。彩未はシスターマリカや菜実子に守られていた。そして、今度は彩未が結衣子を守ってみせる。
こうやって、人の想いは巡って行くのだと感じた。


結衣子は絶対に自分が連れ戻すと、彩未は彼女を自分の明晰夢へと誘う。夢の中で再会する彩未と結衣子だが、結衣子は
現実世界からの逃避を願う。「誰かが悲しむ所を、もう見たくない。大好きな人を失いたくない!」と訴える結衣子。
そんな結衣子に、彩未は少し先の未来の予知夢を見に行こうと誘う。それは、今まで見た悪夢に関わった人達の未来だった。
そこには、悪夢を現実としない為に、踏ん張り、助け合い、笑いあいながら生きている人達がいた。
「みんなあなたの夢に影響を受けたかもしれない。だけどそこから先は自分で歩いてる。自分の力で未来を変えて行く人だっている。
その人間の未来はその人にしかつくれないもの。だから、あなたは何にも恐れることなんかない。あなたはあなたのままで
未来をつくっていけばいい。人間の未来はいい事ばかりじゃないけれど、私達が思い描く未来は夢なのか現実なのか、
自分が行ってみるまでは分からない。どんなに悪い現実の中でも人はいい夢を見ることができる。だから恐れず一緒に生きて行こう。」
悪夢がそのまま現実となるか、ならないかは、その人次第ということなのだ。その人の努力で未来が変わることもあれば、
受け取り方次第で悪夢ではなくなる。いい夢は自力で見るもの。未来は自分の力で切り開くしかないのだ。
それを知った時、人は強くなれるのだと思う。
彩未の想いを受け止めて目を覚ました結衣子。級友達に迎え入れられる結衣子の姿にジンときた。
その後の、学習発表会のミュージカルで、結衣子の音痴すぎる歌声降臨の図には吹いた(爆)。


全体的には、今の子供達が直面しているシビアな現実と、そこから抜け出すための生き方のヒントとしても、面白く作ってあったと思う。
SF的にも結構面白かった。彩未と結衣子、そして菜実子との縁等、次々と明かされる過去の因縁もとっても面白かった。
結衣子のキモかわいさには目が釘付け。彩未と結衣子の強い結びつきには、何度も涙を誘われました。
結衣子の父親は誰だったんだろうなあ? あの口元はやっぱり○○としか思えないんだけどなあ(笑)。(クーラン)