夕飯

この日オットは残業の予定だったが、以前の部署で部下だった方が急死された為、お通夜に向かう。
当然、オットよりもお若かったのだが、とにかく突然のことだったらしい。オットもショックを受けていた。


ということで今日の夕飯

  • ピーマンと人参の牛肉巻焼き(サラダ付け合せ)
  • 厚揚げとツナの洋風煮浸し(キャベツ・南瓜・玉葱)
  • じゃが芋・ほうれん草・パプリカのガーリック炒め
  • ワカメとえのきだけの味噌汁


★「ゴーイング マイ ホーム」7話鑑賞。
〈あらすじ〉栄輔(夏八木勲)の退院が決まり、良多(阿部寛)らは準備を進める。治(西田敏行)は、栄輔に「二度と長野には
来ないでほしい」と本音をぶつける。沙江(山口智子)は、萌江(蒔田彩珠)とハンバーグを作るが、自分は“おふくろの味”を
知らないことに複雑な思いを抱く。


栄輔と治と「くみ」の間には、何かあったんだろうなあ。弱ってる親友にあんなことを言わなければならない治も、辛かったのだろう。
菜穂(宮崎あおい)が治に冷たいことも、根本の原因がそこにあるのかもしれない。
菜穂が真田(新井浩文)に漏らした「良多はクーナ的存在なのかも」という会話には、ちょっと笑った。
役たたずに見えるけど、実はその場の潤滑油になっている。いうことらしい。
「良多の小ささ」は、目には見えない役割を果たしていたのね(笑)。和ませるだけじゃなくて、イラッとさせることもあるけど(笑)。


良多の実家で行われた栄輔の退院祝いの模様が秀逸。一家全員集合で、なんとなくワチャワチャやってる空気感をホントに
巧く掬い上げていた。いかにもな嫁スマイルを浮かべた沙江が、テンション上げて、その場を楽しもうとしている姿なんか、
やたらリアル。あの感じ、分かるわあ(笑)。その時、栄輔が長野に移住するつもりで、内緒で土地まで買っていたことを聞かされた
良多は、思わず気色ばむ。これまでの良多は、栄輔に対しては、諦めているというか、一線引いた対応だったようにも思う。
それが今回感情的になったのは、クーナ探しをしていた栄輔の意外な一面を知り、親子としてもう少し関わりたいという願望や期待が、
良多の中に知らず知らずのうちに芽生えたからではないか。それなのに、また裏切られたと感じたのかもしれない。
「クーナは故郷も何も持たないではないか?」と詰め寄る良多に「あんな風には生きられない」と呟く栄輔。
その言葉は、なぜか良多の胸に残る。栄輔が拘る「目には見えない何か」とは、なんなのだろうか?


沙江は時子(りりィ)に料理を教わったことがない。“おふくろの味”というものを知らない自分は、どこまでいっても、
萌江にそれを教えてやることが出来ないと言う。萌江にとっての“おふくろの味”というのは、今回のハンバーグ作りで
成立したと思う。沙江と一緒に作った楽しい記憶と共に受け継がれた。でも時子と沙江の間には、それがない。記憶と共に
受け継いだ味というものを持っていない。それを持つ人と持たない人との違いを、どこかで沙江は感じていたのかもしれない。
「そんな自分がすこしだけ寂しい」と語る沙江。「帰る場所なんて無くてもいいって、ずっと思っていたのに」と呟く。
例え故郷や家族を失くしたとしても、“おふくろの味”というのは、家族がそこにいたという証として、心の中に永遠に残るもの
なのかもしれない。だとしたら、“おふくろの味”というのは、その人の心の拠り所になるのだろうか。それはある意味、
目には見えないその人の「帰る場所」でもあるのかもしれない、と思ってしまった。
物や思い出に執着しないよう見えていた沙江だけど、彼女も少しだけ変わりつつあるのだろうか。(クーラン)