一人酒

祭日だったが、オットは休日出勤の後、呑み会。私ものんびり一人酒した。
ということで今日のつまみ

  • 酢の物(昨日の残り)
  • 野菜のトマト煮込み(昨日の残り)
  • モンブラン(デザート)    芋焼酎「吾亦香」できめる。


★大奥〜誕生[有功・家光篇]第6話鑑賞。
〈あらすじ〉家光(多部未華子)と捨蔵(窪田正孝)の間に姫が生まれ、有功(堺雅人)は祝福するが、「家光から“お楽”という
名を与えられた」と捨蔵から聞かされる。複雑な思いを抱く有功に家光は「私には、おまえだけだ」と声を掛ける。
そんな中、捨蔵が寝たきりになるほどの大けがを負い、子づくりができなくなる。


ドラマ版にも段々と慣れてきたなあ。稲葉正勝平山浩行)と嫡男の対面シーンには、グッときた〜。
前もって釘を刺されていたにもかかわらず、声をかけずにいられない正勝。「近う!近う!」と急くように声をかける姿に
親心が滲み出ていた。「天下泰平」の為、運命を狂わされた者の一人としての正勝の苦しみに、今更ながら思い至った。


捨蔵とのやり取りで、時折修羅の表情が走る有功の姿が痛々しい。そんな有功に「私には、おまえだけ」と愛を誓う家光。
握った手の動きに、愛情・信頼・嘆き・エロティシズム等、様々なものが表現されていて、二人の間だけに存在する
「確固たる何か」が見えるような気がした。
捨蔵が寝たきりになると、次の子種探しに暗躍する春日。春日の怖ろしさは、次の子種が来る合間、家光にもう一度、有功を
与えたこと。その間は飴玉をしゃぶらせ御機嫌をとり、子種が来たら容赦なく仮腹の仕事を全うさせる。
家光と有功の想いを把握したうえで、やっているからタチが悪い。有功のことも、子種がないとみるや、人として用を為さないと
ばかりに、蔑んでいるようにも見える。春日の許しがなければ、好きな男との逢瀬も叶わない「上様」の姿に、何とも言えない
気持ちになった。春日の手の平でとことん踊らされる二人。家光は次の子種と子を作れという指示を淡々と受け入れる。
「有功という愛しい男を知ってしまったから、有功以外の男と添うなど耐えられないと思った。だが、私は耐えられた。
私は何も変わらない」と語る家光。ホントに皮肉な話だが、有功の愛情があったから、家光は自暴自棄な生き方から立ち直ることが
出来た。なのに、今度はその愛情故に深く苦しまなければならないという悲劇。これなら、誰も愛さない方が良かったのだろうか?
しかし有功は、愛する家光の変化には敏感に気が付き苦悩する。それは「母親」になったからこその、美しさ・強さ・気高さだった。
まさしく女にしか現れない変化。それを自分が与えてやれないことに、激しく苦悩する有功。世継ぎを産むため、今後も家光は
他の男と寝なければならない。地獄のような苦しみだが、血を吐く思いでそれは受け入れた。互いへの想いは決して変わらないと
誓い合ったからだ。しかし、他の男との間に生まれた子供は、確実に家光を変えていく。母となったことを、家光は決して
否定しないだろう。子の「父親」として、家光とともに変わることが出来ない有功が、どういう形で家光を支えていくのか。
愛するが故に深く思い悩む有功の姿が胸に迫る。(クーラン)