休日

翌日、再重要任務となる休日出勤を控えたオットの体調管理の為、この日は結局家で過ごす。
夕方、散歩に出かけた。通りすがった和食系ファミレスで食事。
ということで今日の夕飯

寿司&そばセット(オット)、あぶり鯖御膳(私)  私はハイボールできめる。オットは呑まず


★「悪夢ちゃん」第1話〜4話鑑賞。
〈あらすじ〉小学校教師・武戸井彩未(北川景子)は、表向きは児童思いの理想的な先生だが、他人に心を開かず、児童にも
愛情を持たない腹黒い本性を秘めていた。担任するクラスに古藤結衣子(木村真那月)という少女が転校してくる。結衣子は悲惨な
未来を予知夢として見る能力を持っていた。結衣子の悪夢が暗示する未来を変えるべく、彩未は立ち向かうことになる。


たいして期待してなかったんだけど、結構面白い。予知夢が「悪夢」という設定は、ホラー的にもミステリー的にも面白いし、
BAKU(獏)」という夢を映像化するマシンは、若干チープな造りだが、SF的な装置としても、なにやらワクワクする。
なにより、結衣子が見る悪夢を、それなりにエグく表現している点が物凄く良いと思う。残酷描写は抑えているけど、
決してマイルドではないし、特殊メイクもリアルに作りこんでいるわけではないが、一瞬ギョッとしてしまうくらいの
インパクトがある。子供に悪影響を及ぼさないギリギリのラインを、かなり気を遣って表現していると思う。
ここをおざなりにしてしまうと、深層心理に潜む罪や恐れに苦しむ子供の深刻さが伝わってこなくなる。
作り手側はそのことを充分理解していると感じた。


そこで活躍?する登場人物も、みんなキャラ立ちしていて好印象。
「悪夢ちゃん」の結衣子は、キモかわいさの匙加減が絶妙。眼球動きまくりの表情は気持ち悪いし、言葉は舌足らずで、
イラッとくるしゃべり方なんだけど、ほっとけないオーラが全身から漂っていて、気持ち悪いんだか、かわいいんだか、
よく分からないんだけど、でもやっばり見てしまう(笑)。目が離せない。癖になりそう。


彩未は腹黒というより、中身が「男」という感じだけど、面白い。結衣子の悪夢に引きづられて、徐々に本性が表に現れてくるけど、
それが結構骨太な思想で、彼女の吐く言葉には惹きつけられる。施設で育った彼女は、自分を「何一つ不自由なく育ってきた」
と言う。それは、他者に何も期待していなかったからだ。最初から期待しなければ不自由を感じることもない。その代わり、
欲しいもの、やりたいことは自分自身で叶える。その為の「仮面」なのだ。
彼女の言う「親に恵まれない子供は、親に期待して共倒れになる。幸せになりたければ、自分が強くなるしかない。」という言葉は、
殺伐としているが、現実は確かにその通りなのだと思う。子供にこんなことを教えなければならないことに、世相の厳しさと
いうものを感じるが、同時に、そんな世界でも子供達に生き抜くヒントを伝えたいという、作り手側のメッセージを強く感じた。
ヒントの一つなのかもしれないが、人間の本質を悟らせようとしているのかなとも感じる。
第3話の「本当の自分なんてものはいない!ウソと本当が、クリームのように溶け合って生きているのが人間だから!」
というセリフは、何一つ難しい言葉はなかったが、真理を衝いていてちょっと痺れた。
それを承知しながらも、他者と生きることの意義や難しさ、大切さを、一生をかけて理解していくものなのだと思う。
私も勉強できそう。今後に期待。(クーラン)