夕飯

ということで今日の夕飯

  • 豚肉ともやしのピリ辛炒め(えのきだけ・青梗菜・人参・筍・玉葱)
  • 油揚げと牛蒡の卵とじ(さつまあげ・牛蒡・人参)
  • 食べラーポテトサラダ(キュウリ・ブチトマト)
  • ワカメと水菜の味噌汁


★「鍵のかかった部屋」第10.11回鑑賞。<あらすじ>榎本(大野智)が防犯工事で訪れた介護機器会社の社長が社長室内で殺害される。防犯カメラに人は映っておらず
部屋は密室だった。唯一、室内の扉を使って犯行が可能だった専務の久永(中丸新将)に容疑が掛かるが久永は否定。
そんな中、榎本が過去に社長と面識があったことが判明し警察に連行されるが、久永が犯行を自白し、無罪釈放される。
久永は無実と考えた榎本は、第一発見者の清掃員(玉木宏)の話に矛盾点を見つける。


最後の密室は、前編60分・後編90分とたっぶり時間をかけていたせいか、とても面白かった。
最後を飾るに相応しい内容だったと思う。玉木さん演じる犯人・佐藤は、前篇の最後で衝撃的に登場。
大野さんとの演技合戦は、初対面からカメラワークも凝っていて見応えがあった。前篇ラストで警察に連行される時の榎本の
顔が怖くて、ゾクゾクした。内心、陥れられた屈辱に震えながらも、顔には殆ど出さず、反撃の糸口を探して頭脳をフル回転
させているような感じ。思考が意識下に深く潜り込みすぎて、目に何も映ってないような感じの顔つきがとても良かった。
その後の佐藤の正体が判明する展開も、テンポよくミステリアスに進んだ。トリックも意外性があって面白かった。
「自分は(成功者の世界を)ガラス越しでしか見る事が出来ない。君もこちら側の人間だろう」
と佐藤はしきりに榎本を挑発していたが、ダイヤを手に入れた後半は、途端に守りの心境に陥り、そこを榎本に付け入られる。
前篇で手酷くやられた榎本が、彼のやり方で佐藤を追い詰める展開に目が離せなかった。
「ダイヤを手にすれば、ガラスの向こう側の世界に行けるような気がした」という佐藤に「僕には上下左右を囲まれたガラスの
箱に入っているようにしか見えない。自分はガラスの箱に閉じ込められるのはゴメンだ。例え、ガラスの向こう側に行けなくても、
僕は自由でいたい」と語る榎本。榎本と佐藤の最大の違いはココだった。
このシリーズの中で、徐々に榎本は変わってきているようにも感じていたのだが、それは間違いだったようだ。
というか、佐藤の登場で、改めて自分の立ち位置を自覚したのではないかとも感じた。
自由であるために、ガラスの向こう側には立ち入らず、こちら側で生きていく。結局、榎本という男は何者であったのか。
このシリーズを通して、実は何も知らされていなかったのだと気付いた。
考えてみれば、各回のラストで、榎本は大抵何某かのカギを開けて終わっていたが、あれらがどこのカギで何のために開けて
いたのか、その情報はあまり明示されてないんだよなあ。開錠した時、ニヤリと笑う時もあったけど、最後の最後の微笑みは
意味深すぎる。結局、榎本というダークヒーローの物語を追っていたということだったのかも。このオチは結構痺れた(笑)。
続編はどうだろうねえ(笑)。最後の密室は、渾身の出来だったと思う。充分に堪能しました。(クーラン)